2002年7月の天文ニュース
国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。
2002/07/27
小惑星: 地球に激突せず NASAが声明発表 (Mainichi INTERACTIVE ニュースセレクション)
小惑星の地球衝突、2019年の危険性消える(Yomiuri On-Line/社会)
2019年2月1日に地球に衝突するかもしれないと報道されていた小惑星 2002 NT7について、追加観測から軌道を計算しなおしたところ衝突の心配はないことがわかった。
アストロアーツニュース: 2002/07/26 - 小惑星2002 NT7、2019年に地球に衝突?
2002/07/26
イベント案内:「科学の鉄人2002」
8月3日、東京都江東区の日本科学未来関にて開催。複数の科学教育団体から科学教育の実践者が集まり、同じ教材、同じテーマについて指導方法を紹介しあう。紹介された指導方法について意見交換をし、長所・短所について評価し、今後の教育活動に反映させる。
今回のテーマ:「色って何だろう―星の色について−」
1.)星の色を主題にした活動、2.)星を直接の題材にしていなくても、色に関係している活動、3.)目で見た色だけでなく、スペクトルも活動の内容に含む、4.)波長の違いを色と考え、可視に限らず紫外線、赤外線なども含む
科学の鉄人2002: http://jahou.riken.go.jp/2002/event/iron_man.html
2002/07/25
宇宙ポップス 「インシンク」ランスさん仮契約(asahi.com : 科学・自然)
米アイドルグループのボーカルが宇宙観光に‐‐ロシア航空宇宙局(Mainichi INTERACTIVE 科学環境ニュース)
アメリカの人気アイドルグループ「イン・シンク」のボーカル、ランス・バースさんが、ロシア航空宇宙局との間で宇宙観光の仮契約を結んだ。合意に達すれば史上3人目の宇宙観光客となる。
'N SYNC-ZOMBA RECORDS JAPAN(イン・シンクの日本語サイト): http://www.nsync-jp.net/
「星の王子さまに会いませんか」キャンペーン、応募者総数は877,490人
史上最多の「87万人」が宇宙旅行 小惑星探査機に名前(asahi.com : 社会 : 速報)
22日に終了したミリオンキャンペーン「星の王子さまに会いませんか」の最終応募者総数が発表された。27日(土)に行なわれる宇宙科学研究所の一般公開で、アルミはくシートのサンプルや名前をプリントしたフィルム(10倍拡大)などが展示される。
日本惑星協会: 登録総数877,490名「星の王子さまに会いに行きませんか」キャンペーン終了
アストロアーツニュース: 2002/07/15 - 7月27日、宇宙科学研究所が一般公開
2002/07/22
イベント案内:特別展示「宇宙(そら)へと続く道」
鳥取県のさじアストロパークで、ハワイ・マウナケア山頂の天文台群に関する展示を開催中。マウナケアの最初の天文台の建設記録や望遠鏡の仕組み、望遠鏡で撮影された写真などが展示されている。9月1日まで。
さじアストロパーク: http://www.vill.saji.tottori.jp/saji103/
2002/07/19
7月25日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(702)Alauda による恒星食。7月25日(水)1時23分、北海道地方で見られる。
恒星は1734-00365-1(赤経 00h30m19.881s,赤緯 +27°22'26.98"(J2000)、10.2等、アンドロメダ座28番星の南 02°23')。
2.8等の減光で、継続時間は最長13.9秒。
せんだい宇宙館: http://www2.synapse.ne.jp/uchukan/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm
2002/07/18
写真投稿:「最近の太陽の様子」
大阪狭山市の河村俊一さん撮影。クリックで拡大。
(データ)日時:2002年7月18日(1枚目:全体像)7時47分36秒、露出オート(1/816秒)、(2枚目:中央黒点群)8時02分05秒、露出1/2000秒、(3枚目:東南黒点群)7時59分51秒、露出1/2000秒、撮影地:大阪狭山市、ペンタックス 7.5cmF6.7EDHF屈折 + XL28mm(拡大時 Or12.5mm) + ニコン COOLPIX995(8-31mmズーム、ズームは望遠側(24.6mm F6.3)または2.6倍電子ズーム(80.6mm F9.2))、ND400, ND8, ND4, ND2 フィルター使用、 電動追尾、ステライメージ2にてレベル自動調整
●撮影者コメント:今太陽面中央を黒点群が通過中である。これは大きさではこれまでのものにおよばないが、衝突銀河のような形をしており、なかなか見事である。また東南には別の黒点群が現れているが、さらに小ぶりながら見栄えがする。この朝は空はかなり霞んでいたがシーイングは良かった。
星ナビ.com - 星ナビデジカメ実験隊がゆく - COOLPIX995による太陽面、黒点
7月24日に起こる、小惑星による恒星食の改良予報
(68)Leto による恒星食。7月24日(水)1時50分、北海道地方で見られる。
恒星はHIP 20186(おうし座56番星、赤経 04h19m36.712s,赤緯 +21°46'24.46"(J2000)、5.3等)。
6.7等の減光で、継続時間は最長3.5秒。
せんだい宇宙館: http://www2.synapse.ne.jp/uchukan/
IOTA: http://www.lunar-occultations.com/iota/iotandx.htm
2002/07/17
H-IIAロケット3号機、9月10日に打ち上げ
宇宙開発事業団のH-IIAロケット3号機が9月10日(火)17時20分ごろに打ち上げられると発表された。このロケットで、データ中継技術衛星(DRTS)や次世代型無人宇宙実験システム(USERS)宇宙機を打ち上げる。
宇宙開発事業団: H-IIAロケット3号機の打上げについて
Mainichi INTERACTIVE 科学環境ニュース: H2Aロケット3号機、9月10日に打ち上げ‐‐宇宙開発事業団
宇宙開発事業団: http://www.nasda.go.jp/
H-IIAロケット最新情報: http://h2a.nasda.go.jp/
データ中継技術衛星(DRTS): http://www.nasda.go.jp/sat/drts/
次世代型無人宇宙実験システム(USERS): http://www.usef.or.jp/f3_project/users/f3_users.html
2002/07/16
太陽系外で発見の惑星100個超す、NASA発表(Yomiuri On-Line/社会)
今月上旬にオーストラリアの望遠鏡で発見された惑星が、太陽系外の惑星としては101個目のものとなり、ついに系外惑星の数が100個を超えた。
2002/07/15
Web写真展(遠州天体写真愛好会)
6月15日〜30日に開催された写真展「星降る夜に」をWeb上で公開。100点近くの作品を、作者の解説文とともに紹介している。
遠州天体写真愛好会: http://www.net-tsc.co.jp/~enshu/
写真投稿:「夕焼けの中の金星と月」
沖縄県の田子十兵衛さん撮影。クリックで拡大。
(データ)2002年7月13日 20時40分、露出2秒、カシオ QV-3500EX(F8、画質:1024×768(エコノミー)、モード:夜景撮影、マニュアル露出:マルチ測光、マニュアルフォーカス、ISO 100相当)
●撮影者コメント:今日(7月13日)の夕方、西が海に面する我が家で、素晴らしいトワイライト・マジックが堪能できました。金星と月が並んでおり、絶景でした。
星ナビ.com - 星ナビデジカメ実験隊がゆく - QV-3500EXによる金星と月
スペースシャトルに亀裂 野口さんの初飛行、白紙に(asahi.com : 科学・自然)
スペースシャトル: ひび割れ調査に2カ月 野口さん搭乗に遅れ(Mainichi INTERACTIVE 社会)
スペースシャトルの主エンジン系部品に見つかったひび割れの調査には少なくとも2か月はかかる見込み。飛行再開は早くても9月以降となり、来年1月に予定されていた野口さんの搭乗時期も未定に。
アストロアーツニュース: 2002/07/11 - (本ニュース11日の項)
2002/07/11
スペースシャトル: 主エンジン系の部品に微小なひび割れ(Mainichi INTERACTIVE 国際)
スペースシャトル「エンデバー」の主エンジン系の部品に小さなひび割れを発見。NASAはひび割れが飛行に影響を与えるかどうかを検討中だが、計画の遅れは必至となった。
アストロアーツニュース: 2002/06/26 - (2002年6月の天文ニュース 6月26日の項)
2002/07/10
彗星の「死」には2種類ある(スラッシュドット ジャパン)
アメリカ・サウスウェスト研究所のグループがコンピュータ・シミュレーションで彗星の進化過程を計算。カイパーベルトで誕生した彗星の多くは小惑星に似た存在になり、オールトの雲を起源とする彗星のほとんどは分裂・崩壊することがわかった。
日本惑星協会: 彗星の末路
ミリオンキャンペーン「星の王子さまに会いませんか」86万人が応募
ミリオンキャンペーン「星の王子さまに会いませんか」が、6日で終了。名前の登録数は世界191か国から約86万人(正確な数字は後日発表)。アメリカの48万人と日本の30万人とで全体の90%を占め、以下、カナダ、オーストラリア、イギリスなど。
日本惑星協会: 86万人が名前を登録!「星の王子さまに会いませんか」キャンペーン終了
アストロアーツニュース: 2002/07/01 - 「星の王子さまに会いに行きませんか」ミリオンキャンペーン 締切りせまる
アストロアーツニュース: 2002/05/13 - 「星の王子さまに会いに行きませんか」ミリオンキャンペーン
2002/07/08
火星: 有人探査実施へ米欧露が協議(Mainichi INTERACTIVE 国際)
ロシア、アメリカ、ヨーロッパが共同で火星の有人探査を目指す。15年以降に実現したいとの考え。技術、人的資源、予算などについて予備協議が行なわれている。
2002/07/04
H2A3号機: 第1段エンジンをまるごと交換へ 整備中にミス(Mainichi INTERACTIVE 社会)
H2Aロケット、整備ミスでエンジン交換へ(Yomiuri On-Line/社会)
3号機の最終準備でヘリウムガスを封入中に機体に高圧がかかってしまったとのこと。健全性を考えて、後続4号機のエンジンと交換。3号機打ち上げ計画への影響はないとしている。
宇宙開発事業団: H-IIAロケット3号機工場整備作業の状況について
2002/07/02
太陽の大爆発を撮影 NASAの観測衛星(asahi.com : 科学・自然)
巨大なアーチを描く太陽ガス 撮影に成功‐‐NASA(Mainichi INTERACTIVE 科学環境ニュース)
太陽表面で地球の直径の30倍爆発(Yomiuri On-Line/社会)
NASAとESA(ヨーロッパ宇宙機関)の太陽観測衛星SOHOが、太陽表面で起こったプロミネンス(爆発現象)を観測。高さが地球の30倍以上にも達する巨大な爆発だった。
SOHOが撮影した7月1日のプロミネンス(提供:SOHO / ESA / NASA)
SOHO(The Solar and Heliospheric Observatory): http://sohowww.nascom.nasa.gov/