情報トピックス(2003年5月)
国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。
2003/05/29
 小惑星探査機:イオンエンジンの点火に成功 宇宙科学研究所(Mainichi INTERACTIVE)
  今月9日に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」の推進力となるイオンエンジンの試験点火に成功。今後もテストを続け、6月中旬から本格稼動の予定となっている。
- アストロアーツニュース: 2003/05/12 - MUSES-C、打ち上げ成功 愛称は「はやぶさ」に
 
- MUSES-C(はやぶさ): http://www.isas.ac.jp/j/enterp/missions/muses-c/
 
 ロゼッタ計画の新しい目標が決定(ESA SCIENCE)
  今年1月に打ち上げられウィルタネン彗星を観測する予定だったが打ち上げ中止となったESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタの新しい目標として、チュリモフ・ゲラシメンコ彗星が選ばれた。来年2月に打ち上げられ、2014年11月に彗星に到達する予定である。
- ESA SCIENCE: New destination for Rosetta, Europe's comet chaser
 - アストロアーツニュース: 2002/02/28 - ワータネン彗星の核は直径1.2キロメートル (NAOニュース)
 
- 彗星探査機ロゼッタ: http://sci.esa.int/rosetta/
 
2003/05/28
 地球の兄弟いっぱい? 惑星の半分以上「岩石型」と試算(asahi.com : サイエンス)
  惑星形成を専用計算機でシミュレーションした結果、宇宙に存在する惑星のうち半分以上は地球のような岩石を主成分とした小さい惑星となる可能性が高いことがわかった。これまでの系外惑星探査ではガスが主成分の木星のような惑星しか見つかっていないが、観測精度の向上によって地球型惑星も発見されるはずだ。
 「コロンビア号」の事故調査状況(宇宙開発事業団)
  5月21日早朝(いずれも日本時間)に開かれたCAIB(コロンビア事故調査委員会)の定例記者会見の内容などを要約して掲載。耐熱タイルへの断熱材衝突試験の結果が報告されている。直接的な事故原因については現在も不明で、引き続き調査中である。
- 宇宙開発事業団: スペースシャトル「コロンビア号」の事故調査状況について
 - アストロアーツニュース: 2003/02/03 - スペースシャトル「コロンビア」が空中爆発
 
- CAIB(コロンビア事故調査委員会): http://www.caib.us/news/press_releases/
 
2003/05/26
 イベント案内:「第65回 美星天文台講座」
  - 日時:
 - 6月1日(日) 14時〜
 - 場所:
 - 美星天文台
 - 内容:
 - 「銀河からの熱い風−スターバーストスーパーウィンド」 吉田道利(国立天文台岡山天体物理観測所長)
 - 「広大な宇宙のなかには、とてもたくさんの星を生み出している銀河があります。そうした銀河からは大量のガスが熱い風となって銀河の外へ流れ出しています。この熱い風の正体に迫る試みについて紹介したいと思います。」
 - 参加費:
 - 500円(入館料を含む)
 
- 美星天文台: http://www.town.bisei.okayama.jp/bao/ ―― 案内・イベント
 
 天文関連書 新刊情報
  - キャプテン・クックと南の星
 - 村山定男(むらやま・さだお)著 河出書房新社
 - 本体2000円 22cm 173p
 - ISBN 4-309-90533-1
 - 軌道決定の原理 彗星・小惑星の観測方向から距離を決めるには
 - 長沢工(ながさわ・こう)著 地人書館
 - 本体2500円 21cm 241p
 - ISBN 4-8052-0731-0
 - 宇宙137億年の謎
 - 二間瀬敏史(ふたませ・としふみ)著 ナツメ社
 - 本体1350円 19cm 221p (図解雑学−絵と文章でわかりやすい!−)
 - ISBN 4-8163-3508-0
 
2003/05/24
 宇宙3機関の統合後の略称はJAXAに、初代理事長は山之内氏
  今年10月1日に宇宙関連の3機関が統合して誕生する新機関「宇宙航空研究開発機構」の略称が「JAXA(Japan Aerospace Exploration Agency)」となることが発表され、ロゴも公表された。なお、新機関の初代理事長として、宇宙開発事業団の現理事長である山之内氏が就任することも決定した。
- 宇宙開発事業団からの関連リリース(宇宙科学研究所、航空宇宙技術研究所にも同内容のリリースあり)
 - asahi.com : サイエンス: 宇宙3機関の略称はJAXA
 - Mainichi INTEACTIVE: 宇宙航空研究開発機構:山之内秀一郎理事長が初会見
 - 日本惑星協会: 新宇宙機関の名前が決定 初代理事長に宇宙開発事業団の山之内理事長が就任する
 
- 宇宙開発事業団(NASDA): http://www.nasda.go.jp/
 - 宇宙科学研究所: http://www.isas.ac.jp/
 - 航空宇宙技術研究所: http://www.nal.go.jp/
 
 写真投稿:「メシエ天体」
  佐藤嘉宏さん撮影。富士写真フイルム FinePix S2 Proで撮影(サムネールのみ)
  
  
  
  
  
  
  
●オリジナルの拡大画像や各データ、撮影者のコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
2003/05/15
 夏至の夜、電気消そう 東京タワーや首里城も参加−−環境省など呼び掛け(Mainichi Interactive)
  6月22日の夏至の夜、東京タワーや首里城など全国のライトアップを実施している施設で2時間の間消灯が行なわれる。現代の便利さの象徴である電気を消すことで、環境やエネルギーのことを考えてもらうのが狙いで、各家庭での参加も呼びかけている。
- 環のくらし〜地球温暖化防止に向けてのあかるいくらし改革〜: http://www.wanokurashi.ne.jp/
 
2003/05/13
 写真投稿:「夏の星座・星野」
  米山誠一さん撮影。富士写真フイルム FinePix S2 Proで撮影(サムネールのみ)
  
  
  
  
  
  
●オリジナルの拡大画像や各データ、撮影者のコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
 写真投稿:「FinePix S2 Proによる星雲、星団」
  宇都さん撮影。富士写真フイルム FinePix S2 Proで撮影(サムネールのみ)
  
  
  
  
●なお、宇都さんにはPhaseShift による画像合成方法も投稿していただきましたので、興味のある方は一読されてはいかがでしょうか。
●オリジナルの拡大画像や各データ、撮影者のコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
2003/05/12
 写真投稿:「夏の星雲、星団」
  林伸彦さん撮影。富士写真フイルム FinePix S2 Proで撮影(サムネールのみ)
  
  
  
  
  
  
  
  
  
●オリジナルの拡大画像や各データ、撮影者のコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
 写真投稿:「夏の天の川」
  林伸彦さん撮影。富士写真フイルム FinePix S2 Proで撮影(サムネールのみ)
  
  
  
●オリジナルの拡大画像や各データ、撮影者のコメントは下記「デジカメ実験隊がゆく」のページにて
 天文関連書 新刊情報
  - 星座大全 春の星座
 - 藤井旭(ふじい・あきら)著 作品社
 - 本体2800円 27cm 158p
 - ISBN 4-87893-766-1
 - マグロウヒル現代天文学辞典
 - 南雲堂フェニックス(発売)
 - 本体3400円 22cm 180p
 - ISBN 4-88896-308-8
 
2003/05/07
 MUSES-Cの打ち上げをインターネットでライブ中継(宇宙科学研究所)
  9日にM-Vロケット5号機で打ち上げられる衛星MUSES-Cの打ち上げのもようがインターネットでライブ中継される。当日の13時25分から中継開始とのこと。中継サイトは以下のとおり。
- アストロアーツニュース: 2003/05/02 - 小惑星探査機MUSES-Cの打ち上げ迫る
 
- 宇宙科学研究所: MUSES-C LIVE!
 
 「コロンビア号」の事故調査状況(宇宙開発事業団)
  4月30日と5月7日早朝(いずれも日本時間)に開かれたCAIB(コロンビア事故調査委員会)の定例記者会見の内容を要約して掲載。打ち上げから事故に至るまでのシナリオが発表され、外部燃料タンクの断熱材が脱落し左翼パネルが傷ついたことで高温ガスが流入した可能性が高いというシナリオが改めて説明された。実験結果の図なども掲載されている。
- 宇宙開発事業団: スペースシャトル「コロンビア号」の事故調査状況について
 - アストロアーツニュース: 2003/02/03 - スペースシャトル「コロンビア」が空中爆発
 
- CAIB(コロンビア事故調査委員会): http://www.caib.us/news/press_releases/
 
2003/05/02
 宇宙ちり:水含む小惑星が衝突し、爆発的な膨張 神戸大解明(Mainichi Interactive ニュースセレクション)
  宇宙から地球に降り注ぐ「宇宙ちり(塵)」は、水を含んだ小惑星同士の衝突によって生じたものであるという説が発表された。水を含む隕石と含まない隕石の割れ方などの解析の結果、水を含むもののほうが割れやすく破片が細かくなることがわかったことによる。
- Nature Japan: 宇宙 : 水を含む隕石は砕けやすい
 






