伝統的七夕企画「八重山高原星物語」開催と
VERA入来観測局(鹿児島)の施設公開

【2003年7月17日 国立天文台天文ニュース(658)

鹿児島県入来町の八重山高原では、国立天文台のVERA(ベラ:天文広域精測望遠鏡)入来観測局と鹿児島大学の光赤外線望遠鏡観測施設が2001年完成したのを機に、地元入来町が中心になって、国立天文台の提唱する「伝統的七夕」の行事と合わせて、星空観望会や天文、科学や自然に親しむイベント「八重山高原星物語」を昨年から開催しています。

今年は、伝統的七夕(8月4日)の週の土曜日、8月9日に開催することになりました。会場は、八重山高原の鹿児島大学農学部付属農場入来牧場です。先着1000名様には、夜の星空観望会にすぐに役立つポケット星座図鑑をプレゼントします。

入来牧場内には、国立天文台と鹿児島大学理学部宇宙コースの天文観測施設が設置されており、昨年秋から本格的な観測を開始しているVERA入来観測局の直径20メートル電波望遠鏡、光学望遠鏡としては九州最大の1メートル光赤外線望遠鏡や最新の観測装置を公開します。また、国立天文台、鹿児島大学のスタッフが最新の成果をやさしく説明したり、天文や宇宙の質問にもお答えします。

夜には、1メートル望遠鏡の他、20センチメートル反射望遠鏡2台、8センチメートル屈折望遠鏡6台などを使い、月や天の川、大接近の火星などの星空観望会を開催します。

入来牧場では、鹿児島大学農学部の農場施設公開と動物たちとのふれあい広場が開催されます。また、八重山高原を源流とする川内(せんだい)川流域の河川を守るみなさんの「川内川の生き物」、「河童物語」などの川と自然に親しんでいただける展示や催しが行われます。

昨年好評だった「親子科学実験コーナー」は、新しい実験も加えて充実した楽しい企画を用意しています。

午後には、舞台で人形劇や紙芝居、歌や演奏、手品や踊りなどの催しもあり、ウォークラリーや天文クイズなどでは、商品に天文グッズも用意されています。八重山高原でゆっくり一日を楽しめる企画がいっぱいです。

この日はまた、ふだんは手に入らない日本天文学会や天文財団の天文グッズの販売も行う予定です。

伝統的七夕まつり「八重山高原星物語 2003」要綱

開催日:
2003年8月9日(土)
時間:
午前10時〜午後9時(先着1000名に星座図鑑プレゼント)
☆国立天文台20メートル電波望遠鏡とVERA入来観測局施設公開 10:00-21:00
☆鹿児島大学宇宙コース1メートル光赤外線望遠鏡施設公開 10:00-21:00
☆黒牛、家畜と入来牧場施設公開 10:00-17:00
☆入来町特産品出展 10:00-21:00
☆親子科学実験もの作り 10:00-17:00
☆天の川と川内川の自然と生き物物語 10:00-17:00
☆ウォークラリー ---
☆銀河ステージ
星や宇宙の歌や音楽演奏、紙芝居、人形劇、天文クイズなど
15:00-20:00
☆星空観望会
望遠鏡を使って、自分の目で月や星を観てみよう
19:00-21:00
連絡先:
八重山高原星物語2003実行委員会
入来町役場企画開発課内 電話:0996-44-3111
国立天文台VERA推進室 電話:0422-34-3813
主催:
八重山高原星物語2003実行委員会、入来町、入来町教育委員会、入来町商工会青年部・女性部、国立天文台VERA入来観測局、鹿児島大理学部宇宙コース、鹿児島大学農学部付属入来牧場、入来町PTA連絡協議会、八重高原村、宇宙少年団入来VERA分団、入来町観光協会、入来城山ゴルフ、他

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