平成18(2006)年の暦要項

【2005年2月1日 国立天文台 アストロ・トピックス(78)

毎年2月1日(休日の場合は最初の月曜日)に官報で翌年の暦要項(れきようこう)が発表されます。今年も2月1日に平成18(2006)年の暦要項が発表されました。

暦要項には国立天文台で計算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食および月食、水星の日面経過)が官報に掲載されています。

2006年の国民の祝日は以下のとおりです。なお、1月2日、5月4日は「休日」となります。

元日1月 1日
成人の日1月 9日
建国記念の日2月11日
春分の日3月21日
みどりの日4月29日
憲法記念日5月 3日
こどもの日5月 5日
海の日7月17日
敬老の日9月18日
秋分の日9月23日
体育の日10月 9日
文化の日11月 3日
勤労感謝の日11月23日
天皇誕生日12月23日

2006年に日食が2回、月食が1回起こります。3月29日の皆既日食は日本では見られません。9月8日の部分月食は日本各地で見ることができます。9月22日の金環日食は日本では見られません。

2006年11月9日には水星の日面経過が起こり、日本各地で見ることができます。

暦計算室では、暦書の編製を行い、暦(暦要項)の計算をしています。国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置(天体が観測される時点での歳差、章動の影響を考慮した天の赤道と春分点を基準にして、大気がないとした地球中心から見た天体の位置)をはじめ、諸暦象事項を計算し、国立学校設置法でいう「暦書」として「暦象年表」を発行しています。

昭和31年6月1日の官報に翌昭和32年の暦要項が掲載されたのが最初で、昭和39年からは現在のように前年の2月1日に官報に掲載するようになりました。

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