情報トピックス(2005年6月)

国内のさまざまなメディアで取り上げられた天文ニュースや皆様からお寄せいただいた写真などを紹介しています。記事の詳細については各リンク先を参照してください。

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2005/06/29

眠りから覚めたサブミリ波天文衛星 SWAS

ディープインパクトに向けて、NASAのサブミリ波天文衛星 SWAS(The Submillimeter Wave Astronomy Satellite)が11ヶ月の眠りから目を覚ました。SWASは、5年半の観測を通して、赤色巨星のまわりで蒸発する彗星群の発見など大成功を収めた衛星だ。再び活躍の場を与えられたSWASは、ディープインパクトの前後にわたり、彗星から放出される水の量を毎秒単位で計測する。これにより、彗星の核とその化学的な組成について貴重な情報がもたらされることが期待されている。

2005/06/27

分子レベルで「ディープインパクト」を観測、SMA(サブミリ波干渉計)

SMA(サブミリ波干渉計)は、7月4日テンペル彗星(9P)から放出される物質を分子レベルで捉え、その組成を明らかにする予定。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターと台湾中央研究院天文及天体物理研究所の共同プロジェクトであるSMAは、ミリ波、サブミリ波干渉計の中でディープインパクト時に唯一稼動する。なかでも最高レベルの解像度を誇るSMAにより、テンペル彗星固有の発見があるかもしれない。

天文関連書 新刊情報

E = mc2 世界一有名な方程式の「伝記」
デイヴィッド・ボダニス著 伊藤文英訳 高橋知子訳 吉田三知世訳 早川書房
本体 1900円 20cm 330p
ISBN 4-15-208649-1
早わかりアインシュタインの宇宙
マルティン・コルネリウス著 岡田信弘訳 大月書店
本体 1500円 20cm 125p
ISBN 4-272-44034-9

デジカメによる写真投稿

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「夏の天の川」(相原理己さん、キヤノン EOS 20D)

(ηカリ-ナからさそり座の銀河の写真) (いて座の銀河の写真)

「月、月面」(森栄二さん、キヤノン EOS 20D)

(月の写真 1) (月の写真 2) (月面の写真 1) (月面の写真 2)

「アペニン山脈と雨の海の夜明け」(wataさん、サンヨー DSC-J4)

(アペニン山脈と雨の海の夜明けの写真)

2005/06/22

大平氏のメガスター製作の半生がテレビドラマ化に

大平貴之氏の著書「プラネタリウムを作りました」が、米ディズニーとフジテレビの共同制作によりドラマ化されることとなった。大平貴之氏を演ずるのはKinkiKidsの堂本剛(主演)。ディズニーがこのような共同制作を行うのは世界初の事例。大平貴之氏は、子どものころからプラネタリウムづくりを始め、170万個の星を投影する究極の自作プラネタリウム「メガスターを製作」。現在では、500万個の星を投影する「メガスターII cosmos」が日本科学未来館にて公開されている。
 ドラマの放送は、8月26日金曜エンタテイメント特別企画「星に願いを〜七畳間で生まれた410万の星〜」(午後9時予定)。

地球周回軌道投入に失敗ほぼ確実、ソーラー・セール衛星「コスモス1」

ロシア宇宙庁によれば、太陽光を推進力にした世界初のソーラー・セール衛星「コスモス1」は、日本時間22日未明、バレンツ海のロシア原子力潜水艦から打ち上げられたのち、ロケットの点火の第1段階か第2段階で問題が生じたという。これが原因となり、残念ながら同衛星の地球周回軌道への投入失敗がほぼ確実となった。

デジカメによる写真投稿

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「夏至の日の太陽面」(wataさん、サンヨー DSC-J4)

(夏至の日の太陽面の写真) (夏至の日の太陽面(拡大)写真)

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「プロミネンス」(masaさん)

(プロミネンスの写真)

タイトル:
「プロミネンス」
撮影者:
masa
撮影日時:
2005年6月18日 15時37分
撮影地:
栃木県大田原市内
撮影機材等:
ボーグ 50ED、Philips ToUcamPROII、コロナド フィルター + PL 18mm アイピース(拡大写真)
Registax 3にて画像100枚合成+StellaImage3にて2枚画像合成
コメント:

ウェブカメラ、Registaxともに初体験です。結構楽しい!

2005/06/20

6日成田発「OICETIS」実験衛星が、カザフスタンに到着

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)との国際協力による光衛星間通信実験衛星「OICETS」が成田からバイコヌール宇宙基地のあるユビレイニ空港に今月7日到着した。「OICETIS」は、欧州宇宙機関の静止衛星「ARTEMIS」との間で、レーザ光による光通信実験を行う予定。この技術により、従来の電波通信と比べ大量のデータ通信、機器軽量化、伝送速度の向上などが可能となる。同衛星の打ち上げは、今年夏を目指して計画が進められている。

天文関連書 新刊情報

春の星座博物館 星座につよくなる本
山田卓著 地人書館
本体 1800円 19cm 228p
ISBN 4-8052-0760-4
夏の星座博物館 星座につよくなる本
山田卓著 地人書館
本体 1800円 19cm 230p
ISBN 4-8052-0761-2
夏の星座博物館 星座につよくなる本
山田卓著 地人書館
本体 1800円 19cm 229p
ISBN 4-8052-0762-0
冬の星座博物館 星座につよくなる本
山田卓著 地人書館
本体 1800円 19cm 230p
ISBN 4-8052-0763-9

デジカメによる写真投稿

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「5月18日の太陽面(Hα画像)」(wataさん、サンヨー DSC-J4)

(太陽面(Hα画像)の写真)

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「ISSの太陽面通過」(星の玉子ちゃまさん)

(ISSの太陽面通過の写真)

タイトル:
「ISSの太陽面通過」
撮影者:
星の玉子ちゃま
撮影日時:
2004年6月18日 9時22分20秒、露出 1/500秒
撮影地:
福岡市東区
撮影機材等:
ニュートン式反射望遠鏡(D=15cm F6)、Philips ToUcam Pro、Mogg 0.6倍レデューサ
K3CCDToolsで毎秒20frで撮影、ISSが写っていた7コマをBMP保存、フォトショップでレイヤーに配置し、比較(暗)で合成
コメント:

1年ほど前からCALSky(http://www.calsky.com/)の予報メールをもらっていましたが、ようやく捉えることができました。モニタの太陽面を黒い影がササッと通り過ぎた時は、思わず「やった!」と声を上げました。

2005/06/17

「ソーラー・セール衛星「コスモス1」の予報が公開に

今月21日に打ち上げを控えた世界初のソーラー・セール衛星「コスモス 1」について、倉敷市の三島和久氏が国内各都市ごとの衛星の見え方、位置など予報の公開を開始した。米国の惑星協会のミッションである同衛星の姿は、初心者でも肉眼で楽しめる明るさになることが期待されている。予報をチェックの上、夜空をながめてみてはいかがだろうか。(なお予報内容は、仮の軌道情報による計算で、随時更新される予定)

デジカメによる写真投稿

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「M27、網状星雲」(FCT-150さん、キヤノン EOS 20Da)

(M27の写真) (網状星雲の写真)

「6月14日の月」wataさん、キヤノン EOS 20D)

(月の写真)

「月面」(wataさん、サンヨー DSC-J4(=Xacti))

(月面の写真 1) (月面の写真 2)

「三裂星雲、干潟星雲など」(森栄二さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(三裂星雲の写真) (干潟星雲の写真) (干潟星雲付近の写真)

2005/06/15

「火星でディナーはいかが?」フランス人シェフがメニューを考案

「火星パンとグリーントマトジャム」、「スピルリナ・ニョッキ」、「ポテトとトマトのミルフィーユ」。これらのメニューは、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)とフランス企業の協力により、将来火星やその他の惑星探査を行う宇宙飛行士のために考案されたもの。将来、火星で育てられるだろう限られた9つの基本材料からつくられる計11のメニューは、風味も豊かで栄養バランスにも充分配慮されたものだという。

サンプルリターン計画「はやぶさ(MUSES-C)」に専門家の熱い視線

今年の夏いよいよ小惑星ITOKAWA(イトカワ)に小惑星探査機「はやぶさ」が到着する。5月末には、JAXA宇宙科学研究本部にて計画に携わる日米の科学者が集まりミーティングが行われ、同計画へ専門家の注目が集まっている。「はやぶさ」の帰還は、2007年夏。無事に帰還すれば、月に続く第2の天体サンプルが地球に届けられることになる。

2005/06/13

火星の大気からオーロラを検出

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズエクスプレスが、火星の大気中にオーロラから放出される光を検出した。非常に磁場が弱い火星だが、マーズ・グローバル・サーベイヤーによる磁気異常の発見以来、オーロラの存在が濃厚となっていた。このオーロラは、火星上から見ると、ひじょうにかすかな青いオーロラとして見えるという。

天文関連書 新刊情報

宇宙図鑑
藤井旭写真・文 ポプラ社
本体 1680円 21cm 303p
ISBN 4-591-08633-X

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「網状星雲(NGC 6992)、(NGC 6960)」(林伸彦さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(網状星雲 NGC 6992の写真) (網状星雲 NGC 6960の写真)

「M55」(Y−daさん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(M55の写真)

「アンタレス付近、M16、M90」(藤尾俊之祐さん(西明石天文同好会所属)、ニコン D70)

(M55の写真) (M55の写真) (M55の写真)

「天の川とさそり座、星雲」(岩田省司さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(天の川とさそり座の写真) (干潟星雲と三裂星雲の写真) (出目金と彼岸花の写真)

「M51銀河 りょうけん座」(山崎博さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(M51の写真)

「金星と月」(久保庭敦男さん、ニコン COOLPIX5000)

(金星と月の写真)

「月」(森栄二さん、キヤノン EOS 20D)

(月の写真 1) (月の写真 2) (月の写真 3)

「デネブ周辺、IC1396」(森栄二さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(デネブ周辺の写真) (IC 1396の写真)

「銀河、星雲」(ほしすとさん、キヤノン EOS 20Da)

(NGC6946、6939 の写真) (M8 干潟星雲の写真) (M27 亜鈴状星雲 の写真)

「M13」(Sleepyさん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(M13の写真)

「いて座とさそり座と銀河中心部」(KOZATTYさん、キヤノン EOS Kiss Digital N)

(いて座とさそり座と銀河中心部の写真)

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「M27」(K&Rさん

(M27の写真)

タイトル:
「M27」
撮影者:
K&R
撮影日時:
2005年6月9日 22時50分21秒〜24時6分31秒、露出(L画像)5分×4枚、(RGB画像)3分×4枚
撮影地:
愛媛県宇和島市
撮影機材等:
ミード LX200GPS-30(D=305mm fl=3048mm F=10)、SBIG ST-10XME、ケンコー Pro 1D ACクローズアップレンズNo.3を利用(合成fl=2230mm 合成F7.3)にて撮影SBIG CFW-8A、Astrodon LRGB フィルター、SBIG AO-7使用
MaxIm/DL 4、StellaImage 5にて画像処理(RGB画像のみ、2×2ビニング処理)
コメント:

AO-7を使うとバックフォーカスが長くなるため、レデューサーの代わりにクローズアップレンズを使って撮影してみました。

2005/06/06

2007年8月生命体調査にむけて、NASAが火星探査機を打ち上げ

NASAでは、火星における生命の存在(またはその痕跡)調査を目的としたフェニックス計画の本格的準備を開始した。探査機フェニックスは2007年8月に打ち上げられ、約10ヶ月の旅の後、火星の極北の平原に着陸する。2008年夏には火星の水氷中に生命(または過去の痕跡)が存在するかどうか、調査を開始する。

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「銀河、星雲」(藤尾俊之祐さん(西明石天文同好会所属)、ニコン D70)

(NGC 3521の写真) (NGC 3718の写真) (IC5146(まゆ星雲)の写真)

「りょうけん座のマックホルツ彗星」(森田宏明さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(マックホルツ彗星の写真)

画像から 「【投稿画像集】マックホルツ彗星(C/2004 Q2) 投稿画像ギャラリー」へリンクしています。オリジナル画像や撮影データなどをご覧いただけます。

「ハートレイ・アイラス彗星(161P)」(久保庭敦男さん、ニコン D70)

(ハートレイ・アイラス彗星(161P)の写真)

天文関連書 新刊情報

マンガでわかる「超ひも理論」 知っておきたい!現代物理学100年の軌跡
白石拓著 工藤六助画 宝島社
本体 752円 18cm 191p
ISBN 4-7966-4663-9
アバウトアインシュタイン アインシュタインをめぐる70のミステリー
竹内薫著 秀和システム
本体 1400円 21cm 159p
ISBN 4-7980-1075-8

2005/06/03

ASTRO-EIIの打ち上げ再設定

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、6月1日の宇宙開発委員会においてASTRO-EIIを搭載したM-V(ミューファイブ)ロケット6号機の打ち上げ期間を、7月6日〜15日または7月22日〜8月2日に変更することを報告した。

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「マックホルツ彗星(C/2004Q2)」(久保庭敦男さん、ニコン D70)

(マックホルツ彗星の写真)

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「リニア彗星(C/2005 K2)」(久保庭敦男さん、ニコン D70)

(リニア彗星(C/2005 K2)の写真)

「C/2004 Q2 Machholz マックホルツ彗星」(中村和志さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(マックホルツ彗星の写真)

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「M17付近、網状星雲付近」(伊藤健一さん、キヤノン EOS Kiss Digital)

(M17付近の写真) (網状星雲付近の写真)

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「5月4日の木星」(中井健二さん

(木星の写真)

タイトル:
「5月4日の木星」
撮影者:
中井 健二
撮影日時:
2005年5月4日 21時55分21秒〜時56分21秒、露出 1/25秒、15fpsで60秒
撮影地:
自宅の駐車場
撮影機材等:
ミード LX200GPS-25、Philips ToUcam Pro、Televue 2.5×powermate + IRカットフィルタ
901フレームスタック後、ウェーブレット変換
シーイング6/10 透明度1/5
コメント:

これで透明度が良かったらゲインを下げれてもっと良かったのですが。