NASA、スペースシャトル「ディスカバリー号」の飛行期間を1日延長

【2007年10月31日 NASA Space Shuttle News

国際宇宙ステーション(ISS)で、太陽電池パドルを回転させる装置に異常が見つかった。NASAは、追加点検を行うためにスペースシャトル「ディスカバリー号」の飛行期間を1日延長することを発表した。


(破損したP6トラスの太陽電池パドルの画像)

破損したP6トラスの太陽電池パドル(提供:NASA TV)

国際宇宙ステーション(ISS)ではここ1か月半にわたり、右舷側にある太陽電池パドルを回転させる装置(SARJ)において回転の際に摩擦が増大していることが確認されていた。これについて、第2回目の船外活動で行われた点検では、SARJの内側に削れた金属の粉が付着していることが確認された。

NASAは、飛行10日目の第4回船外活動で、このSARJの追加点検を行うこと、そして、飛行11日目に予定されていた第5回船外活動を飛行12日目に行うことを決定した。そのため、ミッション期間は1日延長されることとなり、地球への帰還は11月7日に変更された。

また、飛行8日目にISSの左舷側に移設されたP6トラスの太陽電池パドル(Solar Array Wing: SAW)が、展開中に一部破損を起こしたことも発表された。電力供給に問題はないものの、現在NASAでは、その原因究明と対処方法を検討している。