ふたご座の足もと、赤い火星と青い流星の競演
【2007年12月21日 五藤光学研究所】
12月14日から15日にかけてのふたご座流星群は、月明かりのない好条件の中、全国的に多くの流星が観察された。株式会社五藤光学研究所では、ふたご座流星群のようすを超高感度ビデオカメラに収めることに成功した。赤い火星と青い流星の対比が印象的だ。
今や夏のペルセウス座流星群を上回り、年間最大の流星群とまでいわれるふたご座流星群。今年は12月14日から15日にかけての夜に出現が極大となり、月明かりもなく全国的におおむね晴天で、各地で多くの流星が見られたようだ。
株式会社五藤光学研究所は、群馬県のぐんま天文台観測広場にてふたご座流星群のもようをビデオカメラで撮影した。使用されたのは、同社が日本電気株式会社(NEC)と共同開発した天体観測用超高感度カラーカメラNC-R550a。1晩で30個以上の流星を収めることができたという。
同社は、このときの映像をNC-R550aのページで公開している。動画には、火星のすぐ近くで痕を残しながら流れていくマイナス等級の流星が写っていて、火星の赤と流星の青が鮮やか。この流星が流れたのは14日の午後10時4分ごろで、肉眼でも青白く見えたとのことだ。