ニコン、デジタル一眼レフカメラD300用の最新ファームウェアを公開
【2008年2月18日 ニコンイメージング】
ニコンは、デジタル一眼レフカメラD300で8秒よりも遅いシャッタースピードで撮影した際の不具合を修正したファームウェア(カメラ本体に組み込まれたソフトウェア)の最新版を公開した。天体撮影でD300を使用し、画像に縦線が発生したことのあるユーザーには朗報だ。
ニコンは2008年2月13日、デジタル一眼レフカメラD300用のファームウェア「A」Ver.1.02を公開した。8秒よりも遅いシャッタースピードで撮影をした場合、まれに撮影画像に縦線が発生することがある不具合が修正されている。D300はニコンDXフォーマットのCMOSセンサーを採用した高級機で、14ビットRAWでの高画質撮影、イメージセンサークリーニング機能、ライブビュー機能、防滴・防塵など、天体写真においても使いやすい数々の仕様を備えた注目の機種だ。
また、ニコンは1月22日にデジタル一眼レフカメラD80用のファームウェアも更新している。公開されたD80用ファームウェア「A」、D80用ファームウェア「B」Ver.1.10では、旧バージョンからの変更内容のひとつとして、「長秒時ノイズ低減」を有効にした際、1秒から8秒までのシャッタースピードでバルブ撮影を行ったときのノイズ低減処理の効果が改善されている。D80はニコンDXフォーマットのCCDを採用したミドルクラスのデジタル一眼レフで、イメージキャラクターに木村拓哉さんを起用したことでも話題になった機種。1月にはD80とズームレンズAF-S DX VR 18-200Gをセットにしたレンズキットも発売されている。
天体撮影は昼間の撮影と違って数秒あるいはもっと長い露出時間で撮影することが多い。対象機種を所有していて、購入後にカメラ本体に組み込まれているファームウェアのバージョンアップを行っていない、あるいは最新版でない場合には、バージョンアップをすることで画質が改善される場合があることを知っておくとよいだろう。いずれのファームウェアも、ニコンイメージングのサポートページから使用許諾契約に同意すればダウンロードすることができる。