「Google Sky」のウェブバージョンが登場

【2008年3月17日 Google Sky】

「Google Sky」のウェブ版が登場した。ウェブ上の地図サービスを利用するような感覚で、星空と深宇宙を自由に行き来することができる。NASAの科学衛星の画像などがふんだんに使われており、天文学資源を誰でも利用できるひとつの形として注目される。


(Google Sky ウェブ版の画面)

Google Sky ウェブ版の画面。クリックで拡大(提供:Google, DSS Consortium, SDSS, NASA/ESA)

「Google Sky」のウェブ版が2008年3月13日(米国時間)に公開された。これまでは地球の地図を表示するアプリケーション「Google Earth」の「Sky」機能で宇宙を表示することができたが、ウェブ版は専用のアプリケーションをダウンロードする必要がなく、ウェブ上の地図サービスのような感覚で利用できる。「Google Earth」が対応していなかったOSのユーザーには朗報といえるだろう。

星空の好きなところを検索したり、自在にズームできることはもちろん、IRASによる赤外線画像や、WMAPによるマイクロ波画像へ表示を切り替えることもできる。また、18世紀に出版された星座絵を表示することも可能。その他にも、ハッブル宇宙望遠鏡による天体画像、X線天文衛星チャンドラによる画像、紫外線天文衛星GALEXによる画像など、NASAの科学衛星で得られた画像がふんだんに使われており、星空の深部として鑑賞できるようになっている。

「Google Earth」や「Google マップ」でも利用されているKMLという形式に対応しており、星空の位置や表示方法などをURLでメールに貼り付けたり、自分のウェブサイトにマップを埋め込むなど、天体情報を共有するための便利機能も備えている。言語は日本語を含む26カ国語に対応している。

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