国際ガンマ線天文衛星「GLAST」、打ち上げ成功

【2008年6月13日 NASA GLAST

NASAの国際ガンマ線天文衛星「GLAST」が、米国東部夏時間6月11日午後12時5分(日本時間12日午前1時5分)に打ち上げられた。GLASTの開発に関わった日本は、運用やデータの分析にも参加する。


(国際ガンマ線天文衛星GLASTを搭載したデルタIIロケットの打ち上げ画像)

国際ガンマ線天文衛星「GLAST」を搭載したデルタIIロケットの打ち上げのようす。クリックで拡大(提供:NASA/Sonoma State University/Aurore Simonnet)

米国東部夏時間6月11日(日本時間12日)、NASAの国際ガンマ線天文衛星「GLAST」が米・フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からデルタIIロケットで打ち上げられた。

打ち上げ後、GLASTはデルタIIロケットから分離され、太陽電池パネルを開いて電力の供給を開始したことが地上の官制センターによって確認された。GLASTは現在、地球を周回する円軌道に入っている。

GLASTは今後約2か月かけて搭載している観測機器の確認を行い、その後本格的な観測に入る。

なお、日本のX線天文衛星「すざく」は、巨大ブラックホールやガンマ線バースト現象などをGLASTと同時に観測する。

そのほか、広島大学の可視光近赤外線望遠鏡「かなた」、東京工業大学の可視光望遠鏡「MITSuME」などの日本の望遠鏡も、GLASTによって検出されたガンマ線バースト現象の追跡を行う予定だ。

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