【イベント情報】プラネタリウム投影機の内部が見られる特別展

【2008年7月2日 和歌山市立こども科学館

プラネタリウムのしくみに疑問を持ったことはないだろうか。和歌山市立こども科学館では、現役のプラネタリウム投影機と同じものを分解し、内部を見ることができる特別展が企画されている。星を映し出す機械そのものを展示してしまうという試みだ。


特別展「プラネタリウム投影機のしくみ」のご案内

(プラネタリウム投影機MS-10を分解したところの画像)

プラネタリウム投影機MS-10を分解したところ。左の球体が恒星球。右の黒い構造体が惑星棚。クリックで拡大(和歌山市立こども科学館のウェブサイトより)

和歌山市立こども科学館では、この夏、当館で使っている光学式プラネタリウム投影機MS-10を徹底的にご紹介します。

MS-10はミノルタプラネタリウム(現コニカミノルタプラネタリウム)が製造した光学式の投影機で、1966年から1994年にかけて57機生産された中型の投影機です。ふだん、プラネタリウムでは星や映像などスクリーンに投影されたものをご覧いただいていますが、投影機本体のしくみをゆっくりとご覧いただくことはありません。

この特別展示ではMS-10本物を分解して、恒星原板や恒星シャッターを含めた星を映すしくみ、太陽や月・惑星投影機が搭載されている惑星棚のメカニズム、座標投影機、回転しながら送電するためのスリップリング、流星や日食、太陽系などの各種補助投影機などの実物を展示します。ふだんプラネタリウム関係者でも見ることができない部分まで公開するプラネタリウムファン必見の展示です。

展示期間:
2008年7月19日(土)〜9月7日(日)(月曜および7月22日は休館)
開館時間:
午前9時30分〜午後4時30分
入館料:
おとな 300円、こども 150円

なお、プラネタリウム投影機の年周運動や緯度変化などのモーションによる効果、薄明や座標、補助投影機の紹介を含めた手動投影「MS-10メカ紹介」を8月17日(日)、8月24日(日)、8月31日(日)に行います。いずれも午後4時30分から約40分間の投影で、入館料だけでご覧いただけます。定員は先着100名。

※この記事は、ご担当の津村光則さんよりいただいた特別展示の案内文を元に作成しました。