彗星探査機ロゼッタ、6日早朝に小惑星と接近
【2008年9月3日 ESA News】
ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタが、日本時間の6日早朝に小惑星シュテインス((2867) Steins)と接近する。小惑星は、太陽系の成り立ちを理解する上で重要な研究対象である。ロゼッタはシュテインスのいかなる情報をもたらしてくれるのだろうか。
2004年3月に打ち上げられたESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタは、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)を目指し飛行中だ。
そのロゼッタが、中央ヨーロッパ夏時間(以下同様)9月5日午後8時58分(日本時間9月6日午前4時58分)に、小惑星シュテインスから約800kmの距離にまで近づく。最接近中は探査機との通信は行われず、画像とデータは午後10時23分(午前6時23分)以降に探査機から届けられる。
なお、シュテインスを接近通過したあと、ロゼッタは2010年6月に小惑星ルテティア((21) Lutetia)にも接近する。その後2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の周回軌道に到着し、着陸機を彗星に着陸させて、その組成などを調べる予定だ。