SDSSプレート配布、第二次募集のお知らせ

【2009年3月5日 アストロアーツ SDSSプレート配布事務局

銀河の立体宇宙地図を描いたスローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)では、膨大な数の銀河やクエーサーまでの距離を測る際に穴あきアルミ板(プレート)が活躍した。東京大学などSDSS日本参加グループでは、このうち100枚を無料配布している。


SDSSプレート

1個1個の穴が天球上の銀河や恒星の位置に対応。光ファイバーを通じて分光器に通し、最大640個の天体のスペクトルを同時に測定した。クリックで拡大

SDSSは、これまでに3.4億個もの天体を撮影し、100万近い銀河とクエーサーまでの距離を測った観測プロジェクトだ。銀河の分布を描き出した立体宇宙地図などをはじめ、めざましい活躍を見せている。

このプロジェクトではただ撮影してそこに写った天体を記録するだけでなく、1つ1つの天体についてスペクトルを測定し、その性質や天体までの距離を求めたところに特徴がある。数多くの天体を効率よく観測するため、望遠鏡で集めた光を、天球上の銀河や恒星にあわせて穴を開けたプレートに通す方法がとられた。

使われたプレートの数は2,000枚以上にのぼるが、SDSSが新たな段階に入ったことで役割を終えた。二度と観測に使われることのないプレートであるが、科学館や博物館、プラネタリウムなどで展示したり、観望会や講演会で話題にすることによって、今度は人々の目を宇宙に向ける役割を果たせると期待されている。

第一次募集では、国内への配布のため用意された100枚のプレートのうち57枚が、展示を目的とした公共天文台、プラネタリウム館、博物館などに寄贈された。第二次募集では、常設展示スペースを持たない研究機関や、天文普及活動を行っている天文同好会などの団体にも応募の対象を広げる。展示や活用を希望される機関や団体は、「申込書」をFAXでアストロアーツSDSSプレート係へお送りください。

<SDSSプレートの申し込み方法>

申込書
ダウンロード(PDFファイル、36KB)
FAX送信先
03-5790-0877(アストロアーツSDSSプレート配布事務局)
第二次募集〆切
2009年4月末日
配布時期
2009年5月中旬頃
お問い合わせ
電話(03-5790-0873)またはお問い合わせフォーム
※配布枚数に限りがあります。本申込書により、必ずお送りできるものではございません。なお、送料も含め、プレートの配布に費用はかかりません。

<参照>

<関連リンク>