全天X線監視装置MAXI、X線新星を発見
【2010年10月5日 JAXA】
国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟に設置されている「全天X線監視装置MAXI」が、へびつかい座に出現したX線新星を発見した。
「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに設置されている全天X線監視装置MAXIのミッションチームは、同装置がX線新星を発見したと発表した。
9月25日午後7時過ぎ(日本時間、以下同様)、MAXIの新星速報システムが、へびつかい座に出現したX線新星をとらえた。詳細な解析の結果、この天体「MAXI J1659-152」は新天体と確認され、翌26日に世界へ向けて速報された。
速報を受けて世界中の多くの天文台が、X線やガンマ線、可視光、電波などさまざまな波長で観測を行っている。また、X線天文衛星「すざく」も詳細な観測を進めている。この天体はブラックホールとの連星系である可能性が高く、世界の天文学者の注目を集めている。