エクリプスナビゲータ Ver.2.5用
11月に見られるケアンズ皆既日食の月縁あり日食要素をリリース

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【2012年8月21日 アストロアーツ】

日食シミュレーションソフト「エクリプスナビゲータ Ver.2.5」で、11月14日(現地時刻)にオーストラリアのケアンズで見られる皆既日食を、月縁の形状を補正して正確に再現するための日食要素を無償公開しました。


(ケアンズ皆既日食の第2接触)

ケアンズでの第2接触をシミュレーション。日食帯地図や時刻表、天空表示、連続表示などによって、多角的に日食現象をシミュレーションすることができる。クリックで拡大

(ケアンズ皆既日食の第3接触)

第3接触でのダイヤモンドリングのようす。月縁に深い谷があり、ダイヤモンドリング状態が比較的長く続くことがわかる。クリックで拡大

今年11月14日(世界時では13日)にオーストラリアで見られる皆既日食は、同国北部のアーネムランドで始まり、カーペンタリア湾を渡った後、ヨーク岬半島に再上陸します。日本から多くの観光客が訪れるケアンズが皆既食帯内にあり、「星ナビ」協賛ツアーなどいくつもの日食観測ツアーが企画されています。ケアンズでは現地時刻の6時38分ごろに皆既が始まり、約2分間続きます。皆既日食時の太陽高度は約14度です。ケアンズで南太平洋に出た皆既食帯は、以後陸地を通ることなく南米のチリ沖で終わります。

今回公開された日食要素は、国立天文台の相馬充氏によるもので、日本の月探査機「かぐや」の地形データを使って計算した月縁の形状を含んでいます。

「エクリプスナビゲータ Ver.2.5」は、国立天文台またはNASAが公開している最新の日食要素(ベッセル要素)を用いて食の計算を行います。月縁の形状の影響を補正する機能も搭載され、接触時刻を高い精度で計算したりダイヤモンドリングのようすを正確に再現したりできます。

以下の手順でデータの更新を行ってください。データ更新の方法などに関してご不明な点は、製品サポート お問い合わせフォームよりご連絡ください。


〈「2.5aアップデータ」のインストール〉

データ更新の前に、まず「2.5a」へのアップデートが必要です。「2.5aアップデータ」をエクリプスナビゲータ Ver.2 アップデータページからダウンロード・インストールして、アップデートを行ってください。

アップデートが完了していれば、「ヘルプ」メニュー→「エクリプスナビゲータについて」から表示される「バージョン情報」ウィンドウに「(2.5aアップデータ)」と表記されます。

〈データの更新〉

(エクリプスナビゲータ Ver.2.5の「データ更新」ダイアログ)

エクリプスナビゲータ Ver.2.5の「データ更新」ダイアログ。クリックで拡大

  1. ソフトを起動し、「設定」メニュー→「データ更新」を選択します。
  2. 「データ更新」ダイアログで「2012年11月13日 オーストラリア北部・南太平洋皆既日食(月縁あり)」のチェックをオンにして更新を行ってください。
    ※日食の時刻を世界時(UT)で扱っているため、日付の表示上で現時時刻とは1日の差が生じます。
  3. 「日食要素」メニューに「2012.11.13 オーストラリア北部・南太平洋皆既日食(月縁あり)」が新しく追加されますので、これを選んでシミュレーションを行います。
    ※従来の「2012.11.13 オーストラリア北部・南太平洋皆既日食(暫定)」は、NASAの計算による暫定的な要素で、月縁データは含まれていません。

※ファイルを使用して更新する場合は、エクリプスナビゲータ Ver.2のサポートページから「日食要素更新データ(en2newdata.zip)」をダウンロードして、「データ更新」ダイアログから参照します(詳しくはダイアログの「ヘルプ」を参照)。