NASAが新たな火星探査計画を発表 2020年打ち上げ
【2012年12月5日 NASA】
現在火星で4つの探査ミッションを遂行中のNASAが、2020年打ち上げ予定の新たな探査車の計画を発表した。
NASAは4日、2020年打ち上げの探査車を含む今後の火星探査の見通しについて発表した。現在火星では2台の探査車「オポチュニティ」「キュリオシティ」が活動中で、「マーズ・リコナサンス・オービター」「マーズオデッセイ」、欧州の「マーズエクスプレス」も周回軌道での観測を行っている。
NASAでは2013年に上層大気を調査する「MAVEN」、2016年には火星地下を調査する「InSight」の打ち上げを計画している。2016年と2018年には宇宙生物学調査を行う欧州の「ExoMars」探査機が加わる予定だ。
2020年に打ち上げられるのは、キュリオシティの着陸システムなどを継承した探査車という。今後、科学目標の概要を決定し、搭載機器の公募も実施される。アメリカが火星探査におけるリーダーであることを強く打ち出し、2030年代の有人探査に向けた重要なステップとする狙いだ。