【訃報】藤田良雄東京大学名誉教授 低温度星の分光観測研究の権威
【2013年1月16日 国立天文台】
天体物理学者で東京大学名誉教授の藤田良雄氏が、9日夜に心不全のため死去した。享年104歳。
日本学士院会員で元院長の藤田良雄(ふじたよしお)東京大学名誉教授が、1月9日午後10時ごろに心不全のため死去した。
氏は1908年福井市に生まれ、1931年に東京帝国大学(現東京大学)理学部天文学科を卒業。1939年には理学博士の学位を取得し、その後同大学助教授、教授を歴任した。
専門は天体物理学で、低温度星の分光学的観測研究の世界的権威者であり、1955年にはこの業績により日本学士院より恩賜賞を授与された。日本天文学会理事長、日本学士院院長など多くの要職も務め、1996年には文化功労者に選定された。
謹んで哀悼の意を表します。