国立天文台が2014年暦要項発表 10月8日に皆既月食

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【2013年2月1日 国立天文台 メールニュース No.98】

国立天文台から、来年2014年の「平成26(2014)年暦要項」が発表された。10月8日に、ほぼ全国的に見やすい皆既月食が起こる。


国立天文台 メールニュースより

国立天文台は、毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項(れきようこう)を発表しています。暦要項には、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)を掲載しています。

今年も2月1日に「平成26(2014)年暦要項」を発表しました。以下は、主な内容です。

平成26(2014)年の国民の祝日

元日 1月 1日
成人の日 1月13日
建国記念の日 2月11日
春分の日 3月21日
昭和の日 4月29日
憲法記念日 5月 3日
みどりの日 5月 4日
こどもの日 5月 5日
海の日 7月21日
敬老の日 9月15日
秋分の日 9月23日
体育の日 10月13日
文化の日 11月 3日
勤労感謝の日11月23日
天皇誕生日 12月23日

2014年の日食・月食

2014年10月8日の皆既月食

10月8日の皆既月食は午後8時ごろ。時間帯、高度ともに見やすく楽しめそうだ。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成)

2014年には日食が2回、月食が2回あります。

  • 4月15日には皆既月食がありますが、日本で皆既月食を見ることはほとんどできません。東日本および西日本の一部では、月が欠けた状態で昇る月出帯食となり、月の出後まもなく食が終わります。中国地方、四国地方、九州地方では、月の出前に食が終わってしまいます。
  • 4月29日には南半球で金環日食がありますが、日本では見ることができません。
  • 10月8日には皆既月食があります(画像)。ほぼ全国で見ることができますが、石垣島以西では月出帯食となります。
  • 10月24日には部分日食がありますが、日本では見ることができません。

日食や月食の各地での詳しい状況や予報については、暦要項のほか、国立天文台 暦計算室ウェブサイトでも調べることができます。

暦要項について

国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置をはじめ諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項です。

昭和29(1954)年6月1日の官報に翌昭和30(1955)年の暦要項を掲載したのが最初で、昭和39(1964)年の暦要項からは現在のように前年2月の最初の官報に掲載するようになりました。

暦要項、暦象年表の内容は、「国立天文台 暦計算室」ウェブサイトでご覧いただけます。


アストロアーツ追記:中秋の名月は、暦要項で発表される秋分の日をベースに決まる。2014年の秋分の日は9月23日で、それ以前のもっとも近い新月は8月25日。この日(旧暦の8月1日)を1日目として数えて15日目(旧暦で半月後の十五夜)、つまり9月8日が、2014年の中秋の名月の日となる。なお、満月は翌日の9月9日。

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