天体画像処理ソフト「ステライメージ7」が7.1にアップデート 位置合わせ済み画像の保存など機能追加
【2014年6月18日 アストロアーツ】
天体画像処理ソフト「ステライメージ7」をアップデートする「7.1アップデータ」を無償公開しました。位置合わせ済み画像の保存や、RAW画像読み込み時のオートストレッチ実行などの機能を追加し、ペンタックスのDNG形式のRAWデータ読み込みにも対応しました。
今回の「7.1アップデータ」では、バッチコンポジットの処理で、画像同士の位置ずれを合わせて保存する機能を追加しました。高精度で位置合わせした一連の画像を、動画作成に利用することができます。自動位置合わせの処理を見直し、精度が向上して実行速度も高速化しました。
色の偏りを補正するオートストレッチの処理では、色の基準となる背景の指定が必要でしたが、自動的に選択する機能を実装。RAW画像の読み込み時にも応用して、自然な色で表示できるようになりました。さらに、ペンタックスのカメラが出力したDNG形式など、RAWデータの読み込み機種を追加しています。
さらに機能がアップしたステライメージ7。すべてのユーザーの皆様に「7.1アップデータ」のダウンロード、インストールをお勧めします。
アップデータのインストール方法
- 下記のいずれかの方法で7.1アップデータファイルをダウンロードします。
- 「ステライメージ」の[ヘルプ]メニュー → [ステライメージの更新確認]から
- 製品ページ内「アップデータ」ページから
- 7.1アップデータファイル(Si7up71.exe)を、「ステライメージ」が起動されていない状態で実行します。
詳しくは、ステライメージ7 アップデータページをご覧ください。ご不明な点は製品サポートページを参照のうえ、お問い合わせください。
7.1アップデータの詳細
◆ 改良点・追加機能
- RAW画像を「調整:手動」で読み込んだ直後にオートストレッチを実行して、色の偏りを調整
- 「オートストレッチ」ダイアログでバックグラウンド範囲を自動選択(「クリア」ボタンも追加)
- 「LRGB合成」「コンポジット:バッチ」などのダイアログで、自動位置合わせの精度を向上、処理を高速化
- 「コンポジット:バッチ」ダイアログで、位置合わせ済みの画像を保存
◆ デジタルカメラ対応追加機種
以下の機種のRAWデータの直接読み込みに対応します。
- ニコン D4S / D3300
- ペンタックス K-30 / K-50 / K-01 / Q / Q7 / Q10
機種名 | ベイヤー配列 | RAW現像 調整:自動 | RAW現像 調整:手動 |
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ニコン D4S | ○ | ○ | ○ |
ニコン D3300 | ○ | ○ | ○ |
ペンタックス K-30 | ○ | ○ | ○ |
ペンタックス K-50 | ○ | ○ | ○ |
ペンタックス K-01 | ○ | ○ | ○ |
ペンタックス Q | ○ | ○ | ○ |
ペンタックス Q7 | ○ | ○ | ○ |
ペンタックス Q10 | ○ | ○ | ○ |
(○:対応 ×:未対応)
ステライメージ7のすべての対応機種については、製品ページの「対応デジタルカメラ一覧」をご覧ください。
◆ 主な不具合と修正内容
- 「ImageMagick」で保存したBMP形式ファイルが読み込めない
- 「コンポジット:バッチ」ダイアログで、異なるサイズの画像を自動位置合わせすると合成結果がずれる
※詳しい修正内容の一覧は、「ステライメージ7 アップデータ」のページより「リリースノート(修正機能一覧)」をご参照ください。