自動化をより進めた最新バージョン

位置合わせの高精度化を実現した自動コンポジット

デジタルカメラであろうと冷却CCDカメラであろうと、高画質を求めるためには強い強調処理に耐え得るS/Nに優れたデータを得る必要がある。つまり、撮影枚数を増やし、それらを正確にコンポジットする必要がある。

そうなると次に問題になるのは位置合わせだ。連続的に撮影した撮影データは、追尾誤差などでわずかなズレが発生しているため、そのまま重ねると星像が細長く伸びてしまうことがある。そのため、従来は写野上の2つの星をユーザーが指定し、それを基準に合成する方法を採っていた。

「7」ではこの機能を大幅に強化。基準星を指定しなくてもステライメージが全画像を解析し、自動的に移動・回転をして位置合わせをしてくれるようになった。

また、撮影したデータをすべてコンポジットすれば必ず画質が上がるというわけではない。ガイドエラーが起こってしまったコマやシンチレーションが悪化して鮮鋭度が落ちた画像はコンポジットに含めないほうが画質が高くなることもあるのだ。

「7」のバッチコンポジットダイアログでは、恒星像の鮮鋭度や背景宇宙(スカイ)のノイズ量を数値化することが可能になり、使うフレーム、使えないフレームを取捨選択できるようになった。

自動化を実現したコンポジット機能

自動化を実現したコンポジット機能 基準星を指定しなくても、自動で位置合わせを行えるようになったコンポジット。背景宇宙(スカイ)のノイズや恒星像の鮮鋭度を数値化し、状態の悪い画像をコンポジットから外すこともできる。