自動化をより進めた最新バージョン

太陽撮影用Hα処理で簡単処理

昨年は金環日食や金星の太陽面通過があり、太陽がクローズアップされた一年だった。「星ナビギャラリー」や「アストロアーツ投稿画像ギャラリー」で公開された画像を見ると、太陽撮影用NDフィルターを使ったものだけでなく、太陽観測・撮影専用のHα太陽望遠鏡で撮影された画像も多数見受けられた。望遠鏡内部にHα単色フィルターが搭載されており、NDフィルターだけでは見ることができない太陽表面の詳細な模様や周縁部のプロミネンスがわかるので、最近ユーザーが増えつつある。

ただし、太陽表面と周縁部は輝度差が大きく、両者を同時に画像処理することは難しい。円形の太陽マスクを作り、マスク機能を使って別々に処理すればできないことはないが、やはり手間と工数が必要だ。「7」の「Hα画像処理」機能は、太陽表面と周縁部を別々にレベル調整することで、簡単に輝度を揃えることができるのだ。

太陽光球面とプロミネンスの融合

太陽光球面とプロミネンスの融合 Hαによる撮影では、光球面に合わせて画像処理をすると周囲のプロミネンスは暗く潰れてしまう。従来は光球面をマスクして画像処理をしてから合成という手順を踏む必要があったが、「7」では簡単に処理できるようになった。