見えたら撮ってみたくなる?
天体望遠鏡といえばふつうは、月・惑星・星雲・星団・二重星など、さまざまな対象を見られますが、何にでも使えるが故に複雑になっています。PSTは「太陽を見る」ということに目的を絞ったために、シンプルかつ使いやすくなっているのです。
三脚は自前で用意する必要がありますが、重量1.3キロと軽く倍率も高くないので、安価な三脚などでも充分です。操作はパン棒の長い雲台が使いやすいです。もちろんガッチリとした三脚のほうが安定するしスムースですが、眼視で楽しむならそんなに神経質にならなくても大丈夫でしょう。
PSTが手元に届いてから、朝起きたら太陽を見るのが日課になりました。今はインターネットでSOHOなど太陽観測衛星の画像も見られますが、天体はやはり自分の目で見るのが一番です。「おはよー、今日の太陽さん」なんて言いながら、活動的な太陽を見ていると元気が湧いてきます。ここでは太陽面に見られる現象の解説は割愛しますが、何がどう見えていて、それがどういう現象なのかを知れば、さらにおもしろく眺められるようになるでしょう。
さて、これだけ見えると、ビデオカメラやデジタルカメラで撮ってみたくなります。別途減光用のフィルタを用意する必要はありません。アイピースの接眼レンズをカメラで覗かせるコリメート法でいろいろと試してみたのですが、肉眼で見たような映像を記録するのは、なかなかむずかしいという印象です。ピントはもちろん、カメラ側の露出の調整もかなり微妙です。とはいえ、デジタルカメラならその場で撮った画像を確認できるので、いろいろと試行錯誤しながらの撮影ができるでしょう。みなさんもPSTで、気軽な太陽観望や撮影を楽しんでみませんか。
口径 | 40mm |
---|---|
焦点距離 | 400mm |
口径比 | F10 |
全長 | 約390mm |
重量 | 約1.3kg |
半値幅 | <1.0Å |
付属品 | K12.5mmアイピース 取扱説明書 |
問い合わせ | テレビュー・ジャパン TEL 03-5789-2631 http://www.tvj.co.jp/ |