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星ナビ機材セレクション

簡単・軽量・安全なHα太陽望遠鏡が登場

「コロナド P.S.T.(CORONADO Personal Solar Telescope)」

2005年10月26日

見えたら撮ってみたくなる?

天体望遠鏡といえばふつうは、月・惑星・星雲・星団・二重星など、さまざまな対象を見られますが、何にでも使えるが故に複雑になっています。PSTは「太陽を見る」ということに目的を絞ったために、シンプルかつ使いやすくなっているのです。

三脚は自前で用意する必要がありますが、重量1.3キロと軽く倍率も高くないので、安価な三脚などでも充分です。操作はパン棒の長い雲台が使いやすいです。もちろんガッチリとした三脚のほうが安定するしスムースですが、眼視で楽しむならそんなに神経質にならなくても大丈夫でしょう。

PSTが手元に届いてから、朝起きたら太陽を見るのが日課になりました。今はインターネットでSOHOなど太陽観測衛星の画像も見られますが、天体はやはり自分の目で見るのが一番です。「おはよー、今日の太陽さん」なんて言いながら、活動的な太陽を見ていると元気が湧いてきます。ここでは太陽面に見られる現象の解説は割愛しますが、何がどう見えていて、それがどういう現象なのかを知れば、さらにおもしろく眺められるようになるでしょう。

さて、これだけ見えると、ビデオカメラやデジタルカメラで撮ってみたくなります。別途減光用のフィルタを用意する必要はありません。アイピースの接眼レンズをカメラで覗かせるコリメート法でいろいろと試してみたのですが、肉眼で見たような映像を記録するのは、なかなかむずかしいという印象です。ピントはもちろん、カメラ側の露出の調整もかなり微妙です。とはいえ、デジタルカメラならその場で撮った画像を確認できるので、いろいろと試行錯誤しながらの撮影ができるでしょう。みなさんもPSTで、気軽な太陽観望や撮影を楽しんでみませんか。

太陽導入ファインダー

ピンホールカメラの原理の太陽導入ファインダー。ちなみにこの架台はテレビュー社のF2経緯台

ピント調整

付属のアイピースは、31.7mm径のK12.5mm。もちろん交換可能だ。ピントは接眼部下方のつまみで行う


ビデオカメラ使用

ビデオカメラで接眼レンズをのぞき込むように固定して撮影。ビデオ用の三脚使用もgood

プロミネンスの写真

立ち昇るプロミネンスをCOOLPIX995で撮影した


■Personal Solar Telescopeの仕様
口径 40mm
焦点距離 400mm
口径比 F10
全長 約390mm
重量 約1.3kg
半値幅 <1.0Å
付属品 K12.5mmアイピース 取扱説明書
問い合わせ テレビュー・ジャパン
TEL 03-5789-2631
http://www.tvj.co.jp/