春の星空を楽しもう
2007年この春のポイント
2007年3月23日 夕空で月とプレアデス星団が並ぶ
3月23日の宵のころ、西の空で月とおうし座のM45・プレアデス星団(すばる)が並ぶようすが見られる。月が細く、美しい光景となるだろう。双眼鏡では同一視野で眺めることができる。カメラでの撮影にも挑戦したい。なお、日中にはプレアデス星団の食があるが、こちらの観測はかなり困難だろう。
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2007年4月12日 夕空で金星とプレアデス星団が接近
4月19〜20日ごろには金星と月が並び美しい眺めとなるが、4月12日に起こる金星とプレアデス星団の接近も見逃せない現象だ。西の低空での現象で、肉眼では多少見づらいのため、双眼鏡を使って観測するとよいだろう。近くにはヒヤデス星団もあり、美しい接近となるので、夕空の風景を写真に収めてみたい。
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2007年4月23日 こと座流星群が極大
こと座に放射点を持つこと座流星群が、4月23日の1時ごろにピークになるとみられている。出現数は1時間平均10個程度で数が多いというわけではないが、時おり突発的な出現を見せることがあるので油断はできない。速く明るい痕を残すものがあるので見ていて楽しめるだろう。月明かりのない最良の条件で観測できるので、22日の夜更けごろから観測してみたい。
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2007年5月18日 月と金星が接近、近くには水星
6月9日に東方最大離角となる宵の明星・金星は、この季節になると22時を過ぎないと沈まないほど夕空高くに昇っているが、この金星が、5月18日から20日にかけて夕方の西の空で細い月と並ぶ美しい光景が見られる。細い月の地球照も鮮やかなので、カメラでも狙ってみたい対象だ。地平線近くには6月2日に東方最大離角となる水星も輝いているので、こちらもお見逃しなく。
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2007年6月19日 土星食
6月19日の17時前ごろから、月齢4.2の細い月に土星が隠され出てくるようすが全国で見られる。現象終了時でもまだ太陽が沈んでおらず、白昼の現象となるので見づらいが、観測に挑戦してみよう。空が暗くなってからは、地球照の美しい月と土星が大接近しているようすを楽しむこともできる。東京での潜入は16時52分、出現は18時0分である。
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