2020年10月の星空
6日に火星が地球と最接近し、観察の絶好機を迎える。肉眼でも印象的な色や明るさはよくわかるが、できれば天体望遠鏡で模様も観察してみよう。11月ごろまでは比較的大きく見やすいので、最接近を過ぎてからも観察は続けたい。
火星ばかりが話題になりがちだが、中秋の名月(1日)、明けの明星とレグルスの大接近(3日ごろ)、宵空に並ぶ木星と土星なども注目だ。空気が澄み透明感のある星空を眺めて楽しもう。
ペガスス座が天頂近くまで高く上り、北東に連なるアンドロメダ座や、その母である北天のカシオペヤ座などが見やすくなってきた。星座は毎年同じだが、星の名前や星雲星団、神話など、何か一つでも新しいことを知ったり見たりして「学問の秋」も充実させてみてはいかがだろうか。
全天星図
東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。
主な天文現象
1日 | (木) | 中秋の名月 |
---|---|---|
2日 | (金) | 水星が東方最大離角 |
3日 | ごろ | 金星とレグルスが大接近 |
3日 | (土) | 月と火星が接近 |
6日 | (火) | 火星と地球が最接近 |
8日 | (木) | 10月りゅう座流星群が極大 |
14日 | (水) | 細い月と金星が接近 |
15日 | (木) | 火星がうお座で衝 |
21日 | (水) | オリオン座流星群が極大 |
22日 | (木) | 月と木星が接近 |
23日 | (金) | 月と土星が接近 |
29日 | (木) | 月と火星が接近 |
カレンダー(月齢と天文現象) |
惑星
水星
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | 0.1 | 0.9 | 5.2 |
視直径 | 7.2″ | 8.9″ | 10.1″ |
星座 | おとめ | てんびん | おとめ |
現象
- 2日 東方最大離角
- 14日 留
- 25日 内合
金星(▶ 特集ページ)
上旬 | 中旬 | 下旬 | |
等級 | -4.1 | -4.0 | -4.0 |
視直径 | 15.2″ | 14.3″ | 13.6″ |
星座 | しし | しし | おとめ |
火星(▶ 特集ページ)
木星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | -2.3 | -2.2 |
視直径 | 40.0″ | 37.7″ |
星座 | いて | いて |
現象
- 15日 東矩
- 22日 月と接近
土星(▶ 特集ページ)
上旬 | 下旬 | |
等級 | 0.4 | 0.5 |
視直径 | 17.1″ | 16.5″ |
星座 | いて | いて |
現象
- 23日 月と接近
- 23日 東矩
天王星・海王星
天王星(中旬) | 海王星(中旬) | |
等級 | 5.7 | 7.8 |
視直径 | 3.7″ | 2.3″ |
星座 | おひつじ | みずがめ |