6月11日部分日食
日食撮影フィルターワーク
フィルター取り付け例
■デジタルカメラにフィルターを取り付けた例。必要によってスッテップアップリングなどのアダプターを使用する。
 日食撮影では、光量を1万〜数万分の1に減光するために「NDフィルター」を組み合わせて使います。
 「ND4.0フィルター(1万分の1に減光)」とデジカメの高速シャッターだけでは、露出があわないことがあります。高速シャッターが1/1000以下の場合、露出オーバーになってしまいますので、「ND400」、「ND8」フィルターを複数枚用意して組み合わせて調整しましょう。



 デジカメでの撮影には、
○「ND400フィルター(400分の1))」と、「ND8フィルター(8分の1)」×2枚
 (400×8×8=25600分の1に減光)
○「ソーラーPRO ND10000(1万分の1)」と、「ND8フィルター(8分の1)」
 (10000×8=80000分の1に減光)
○「ND400フィルター(400分の1)」を2枚重ねて使用
 (400×400=160000分の1に減光)
のいずれかの組み合わせが必要になってきます。

 また、太陽に薄雲がかかると、とたんに露出が変わってしまいます。
 NDフィルターは、さまざまな濃度のものを数枚ずつ用意しておき、状況に合わせて組みかえることをオススメします。

 金属蒸着タイプで76mm角のシート状フィルター「ソーラーPRO ND10000」は、「テクニカルホルダーII」(φ62mm)にはさんで使います。ニコンクールピクス900シリーズ+ケンコーの単眼鏡の組み合わせに使用する場合は、「φ27→37mm」「φ37→52mm」「φ52→62mm」の3枚のステップアップリングも必要です。

各種NDフィルター
■「各種NDフィルター」
※NDフィルターは製作が難しく、ロットによって表示と実際の濃度に多少の差があります。必ず、事前の撮影テストで、最適な組み合わせを検討してください。

notice注意!

※撮影用のNDフィルターで日食を眼視で見ないでください。
 撮影用のNDフィルターは眼に有害な赤外線を透過するため、絶対に眼視観察に使わないでください。眼視観察には赤外線をカットする専用の「日食グラス」をお使いください。

※デジカメを太陽に向けたまま、フィルターの付け替えはしないでください。
 デジカメは、CCDに光があたっています。不用意にフィルターをはずすと、CCDに強烈な光があたり、破損する恐れがあります。

ステップアップリング

 デジカメとアダプターを接続するときや、単眼鏡にフィルターを取り付けるには、それぞれのフィルター径を変換する「ステップアップリング」あるいは「ステップダウンリング」が必要です。
 もちろん、デジカメに直接フィルターを取り付けて撮影するのにも、ステップアップリングが必要になります。
 カメラのフィルター径に合わせたステップアップリングを用意してください。

各種ステップアップリング
■「各種ステップアップリング」