2019年の暦要項発表、1月と12月に日本でも日食

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国立天文台から、来年2019年の「平成31(2019)年暦要項」が発表された。1月と12月に全国で日食の部分食が見られる。伝統的七夕は8月7日、中秋の名月は9月13日。

【2018年2月1日 国立天文台

国立天文台では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置など諸暦象事項を推算し、「暦書」として「暦象年表」を発行している。ここから主要な項目を抜粋したものが暦要項で、国立天文台で推算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食など)が掲載される。

暦要項は毎年2月の最初の官報で翌年分が発表されることになっており、今年も2月1日に「平成31(2019)年暦要項」が発表された。主な内容は以下のとおり。

平成31(2019)年の国民の祝日

祝日 日付 祝日 日付
元日 1月 1日 海の日 7月15日
成人の日 1月14日 山の日 8月11日
建国記念の日 2月11日 敬老の日 9月16日
春分の日 3月21日 秋分の日 9月23日
昭和の日 4月29日 体育の日 10月14日
憲法記念日 5月 3日 文化の日 11月 3日
みどりの日 5月 4日 勤労感謝の日 11月23日
こどもの日 5月 5日
  • 暦要項では一貫して「平成31年」と表記するが、必要に応じ適宜読み替えること
  • 2018年2月1日現在制定されている法令(未施行を含む)に基づくものを記載している(天皇誕生日の掲載がないのはそのため)
  • 5月6日、8月12日、11月4日は振替休日となる

2019年の日食・月食など

2019年には、世界全体で日食が3回、月食が2回起こる(以下で日付は日本時)。

日食

  • 1月6日:部分日食(日本、北太平洋など)
    日本では午前中に全国で部分食が見られる。北日本、東日本ほど大きく欠け、東京での最大食分は約0.4
  • 7月3日:皆既日食(南太平洋、チリ、アルゼンチンなど)
    日本からはまったく見えない
  • 12月26日:金環日食(インド、インド洋、インドネシアなど)
    日本では昼過ぎ~夕方に部分食が見られるが、北日本、東日本では食の途中で太陽が沈む(日没帯食)。西日本ほど大きく欠け、那覇での最大食分は約0.5

2019年1月6日の部分日食
2019年1月6日の部分日食。東京では8時43.8分から日食が始まり、10時6.0分に食の最大を迎え、11時36.5分に日食が終わる(「ステラナビゲータ」で星図作成)

月食

  • 1月21日:皆既月食(南北アメリカなど)
    日本からはまったく見えない
  • 7月17日:部分月食
    日本では明け方、中四国地方西部より西で見られるが、食の途中で月が沈む(月没帯食)
    部分食開始:5時2分/食の最大:6時31分

水星の太陽面通過(日面経過)

  • 11月11~12日(大西洋方面)
    日本からはまったく見えない

水星の太陽面通過は2016年5月9日(このときも日本からは見えず)以来、3年半ぶりとなる。次回は2032年11月13日(日本からも経過の一部が見える)。


伝統的七夕は8月7日、中秋の名月は9月13日

以下はアストロアーツによる追記。なお「旧暦」は「かつて用いられていた天保暦と同様の決め方による暦」と考えるものとする。

伝統的七夕は8月7日

二十四節気の1つ「処暑」(2019年は8月23日)の直前の新月の日(旧暦の七月一日。2019年は8月1日)を1日目として、7日目(旧暦七月七日)が伝統的七夕の日となる。

中秋の名月は9月13日

「秋分」(2019年は9月23日)の直前の新月の日(旧暦の八月一日。2019年は8月30日)を1日目として、15日目(旧暦八月十五日)が中秋の名月の日となる。満月は翌日の9月14日。また「後の月(旧暦九月十三日)」の日は10月11日。

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