星ナビ
2015年7月号

⭐ 主な内容

太陽系の果て 新たなる展望「New Horizons」

2006年1月19日(世界時)、1台の探査機を搭載したロケットがケープ・カナベラル空軍基地より打ち上げられた。その探査機の名前は「ニューホライズンズ(New Horizons)」。人類が未だ到達していない、太陽系の最果てを回る天体を探査する。打ち上げから9年半という長い年月を経て、この夏に最初のターゲットである冥王星に到達する予定だ。

冥王星を探す・撮る

探査機「ニューホライズンズ」接近で話題の冥王星は、今年は7月6日にいて座で衝となり観測好期を迎える。薄明が終わる21時ごろには南東の空の地平高度20度あたりに昇る。好期とはいっても14.1等で、眼視で検出するにも、撮影するにも明るい惑星のようにはいかない。冥王星をとらえるためのテクニックを案内する。

天文学の20世紀 近代天文学の開拓者たち 第14回「クライド・トンボー」

「ニューホライズンズ」には一人のアメリカ人の遺灰が納められています。その人こそ冥王星の発見者、クライド・トンボー。経済的な理由で正規の教育を受ける機会を失ったにもかかわらず、宇宙への興味を失わず独学で天文学をおさめ、歴史に名を残したトンボーの生涯と功績を紹介しましょう。

6月19日発売、天体撮影をアシストするPC用ソフト「ステラショット」

望遠鏡を使った天体写真撮影において、さまざまなデバイスをPCで制御することが当然のようになってきているが、アプリケーションを切り替えながら使わなければならない煩雑さがある。「せっかくPCを使っているのだから一つのソフトで全部やってくれたらなぁ」という要望に応えるアプリケーションが「ステラショット」だ。

星の写真調整11「比較『明と暗』で都市光を演出」

都会の夜空に星が光跡を描く「都市星景写真」を得るための方法が「比較明」合成ですが、地上の灯りも全て「比較明」されるので、光が過剰になることもあります。そんな時は、「比較暗」合成で星を消した地上景色を使った画像処理によって調整するという方法があります。
「デジカメで撮ってステライメージで仕上げる 星の写真調整」動画解説と画像サンプル

🌛 News Watch

  • 融合が生む圧巻の星景映像、かわさき宙と緑の科学館で上映中
  • 4月4日皆既月食「ターコイズフリンジ」は見えたか?

🌠 コーナー連載

  • 天体写真の世界 宇宙は美しい 78「へびつかい座の球状星団」
  • ビジュアル天体図鑑 No.126「みなみのかんむり座R星複合体」
  • 由女のゆるゆる星空レポ 星の召すまま 第8回「キラキラ 本格的宇宙アクセサリー」
  • 星をたずねて1万3000km 自転車日本一周 第2回「絶景を前に絶叫する事故」
  • KAGAYA通信 Vol.82「ニュージーランド ひたすら撮影の旅」
  • アクアマリンの誌上演奏会 Stage167「親の目で見る星まつり」
  • ブラック星博士のB級天文学研究室 15発目「怒濤のダジャレ企画」
  • 天文学とプラネタリウム 第134回「宇宙の演劇」
  • 三鷹の森 176「爆笑プラネタリウムを見に行く」
  • 新天体発見情報 118
  • 金井三男のこだわり天文夜話 第百七十四話「牡牛の目アルデバランの雑学」
  • Observer's NAVI
  • ネットよ今夜もありがとう
  • やみくも天文同好会
  • 飲み星食い月す #179「冥王星発見の立役者ローウェルが見た日本」
  • 銀ノ星 四光子の記憶 146「春の海、光の孤島」
  • 7月の星空
  • 7月の月と惑星の動き
  • 7月の天文現象カレンダー
  • 7月の注目天文現象
  • NEWS CLIP 天文界の最新ニュースを解説
  • 新着情報
  • 星ナビひろば 読者の投稿・会誌会報コーナー
  • ギャラリー 読者の写真・イラスト作品などを掲載

☔ お詫びと訂正

p5 ニュースウオッチ「融合が生む圧巻の星景映像」

プラネタリウム「宇宙の姿を求める旅」の投影時間に誤りがありました。

誤:16:45~

正:16:15~

かわさき宙と緑の科学館、および読者の皆さまにお詫びし、訂正いたします。

■
7月14日、冥王星に最接近
((c) JHUAPL/SwRI)
■
冥王星を発見したトンボー
(イラスト/高部哲也)
■
全部まとめてステラショット
■
ターコイズフリンジを検証
(撮影/沼澤茂美)
■
南天銀河とオーロラを求めて