探査機ドーン、ベスタを離れ次の目標ケレスへ出発
【2012年9月7日 NASA】
NASAの探査機「ドーン」が5日、約1年にわたり観測を行った小惑星ベスタの周回軌道を離れ、次の目標である準惑星ケレスへの途についた。
探査機「ドーン」は2007年9月に打ち上げられ、2011年7月15日に小惑星帯(火星軌道と木星軌道の間の小天体密集帯)にある小惑星ベスタの周回軌道に入った。約1年にわたる観測で、初めて見る天体の詳細な姿や、太陽系形成の謎を明かす知見をもたらしてきた。
日本時間9月5日午後3時半ごろにベスタの重力から再び解き放たれたドーンは、次の目標である準惑星ケレスに向かう。到着予定は2015年だ。
「ベスタに別れを告げ、この1年の素晴らしい成果を思い起こすとともに、次の目標であるケレスでのミッションがとても楽しみです。さらにわくわくするような発見が待っていることでしょう」(「ドーン」プロジェクトのRobert Maseさん)。