KISSプロジェクトで3つの超新星を発見
【2014年3月4日 CBET 3814/3815/3816】
長野県木曽観測所の超新星探査プロジェクトで、2月下旬に3つの超新星が発見された。
長野県の木曽観測所での超新星探査「KISSプロジェクト」で、2月下旬に3つの超新星が相次いで発見された。同プロジェクトによる超新星発見はこれで通算12個となる。
超新星2014S
超新星2014Sは、2月21.50日(世界時。以下同)におおぐま座方向の銀河(SDSS J104025.73+535753.2とみられる)に18.8等で発見された。超新星の位置は以下のとおり。
赤経 10時40分24.98秒 赤緯 +53度57分58.6 秒(2000.0年分点) おおぐま座の銀河周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星2014S
スペイン領カナリア諸島にある伊・ガリレオ国立望遠鏡の観測から、爆発約20日後のII型(もしくはIIn型)超新星とみられる。
超新星2014T
超新星2014Tは、2月22.65日におとめ座方向の銀河(SDSS J143604.90+022032.6とみられる)に18.7等で発見された。超新星の位置は以下のとおり。
赤経 14時36分04.98秒 赤緯 +02度20分34.2 秒(2000.0年分点) おとめ座の銀河周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星2014T
伊・ガリレオ国立望遠鏡の観測から、爆発約2週間後のIIn型超新星とみられる。
超新星2014U
超新星2014Uは、2月23.53日にしし座方向の銀河NGC 3859に18.9等で発見された。超新星の位置は以下のとおり。
赤経 11時44分52.16秒 赤緯 +19度27分17.8 秒(2000.0年分点) 銀河NGC 3859周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星2014U
南米チリにある口径6.5mマゼラン・バーデ望遠鏡の観測から、爆発約3週間後のII型超新星とみられる。
超新星2014S、2014T、2014Uの位置
3つの超新星を天文シミュレーションソフトウェア「ステラナビゲータ」で表示して位置を確認できます。「ツール」メニューから「データ更新」した後、「SN 2014S」「SN 2014T」「SN 2014U」を検索し、表示される候補から選んで表示してください。