『エクリプスナビゲータ』には「地図」「経緯度表」「時刻表」「拡大表示」「天空表示」「カウントダウン」「撮影」の7つのウィンドウがあり、日食の諸現象を高精度に計算したりCGシミュレーションができます。これらのウィンドウを組み合わせて表示すれば、日食の進行や地図上での影の動きなどの概況を総合的に把握したり、デジカメを使って事前に撮影のシミュレーションすることも可能です。
日食の中心線、本影の南北限界線、地表に投影された本影錐はもちろん、部分日食が見られる範囲を示す半影や半影限界線、昼夜境界線、日の出時に日食が始まるラインなどが表示されます。また、食分最大地点や地球と半影の接触点、太陽直下点なども表示し、アニメーションを行えば、半影と本影(擬本影)の動きで日食の進行をわかりやすく再現します。
地図上をクリックして観測地を選択すれば、全ウィンドウに表示された情報をこの観測地を使って再計算することができます。
部分食からコロナまで撮影スケジュールを作成しておけば、PCに接続したデジタル一眼レフカメラを制御して、それぞれの現象に応じた条件で自動的に撮影することができます。
エクリプスナビゲータのシミュレーション機能を使ってテスト撮影を行い、事前に撮影の流れをチェックすることも可能です。
天頂、天の北極、天の南極のいずれかを上にして太陽を表示し、黄道や白道、月縁などを重ね合わせて日食の進行をシミュレーションします。皆既日食の際にはコロナやダイヤモンドリングがリアルなグラフィックで再現できます。
食分・惑星・1等星・上空に投影された本影錐をグラフィック表示します。正距方位図法、心射図法、全天の3つの描画モードに対応しています。
連続表示機能では時間間隔、焦点距離を設定し、画角を表示することで写真の構図の事前検討ができます。
各接触時刻までの残り時間を表示します。日食観測や写真撮影の手順を事前に練習したり、日食当日の観測現場での時刻管理に活用できます。
「読み上げ」を使えば、音声で各接触までの残り時間を知らせてくれます。
7つのウィンドウは同時に表示することができ、観測地や時刻系を変更すると自動的に計算・再描画(「経緯度表」のみ常に世界時)するので、日食の状況を多角的に判断することができます。
1秒〜1時間までの時間ステップ・間欠アニメーション、1〜60倍のアニメーション機能があり、1倍運転では日食の進行を事前体験できます。