お知らせ
ステラショットについて
星図+赤道儀+カメラの統合制御で
スマートな天体撮影をサポートします
ステラショットは、星図による天体のシミュレーションと検索、赤道儀の自動導入、カメラやオートガイダーの制御を統合した天体撮影オールインワンソフトです。従来は複数のソフトを使い分けていた操作を、ステラショットひとつに集約。撮影対象の選定から構図の確認、ピント合わせ、導入、撮影、保存までをスムーズに行うことができます。暗所での撮影作業をPC上で快適に進められるため、初心者でも安心して本格的な撮影を始められます。
最新版のステラショット3では、「ライブスタック」機能を新たに搭載。撮影画像をリアルタイムで合成・確認できるため、電視観望や観望会でもその効果を発揮します。また、電動フォーカサー対応、制御機材の拡充、UI改善など積極的な刷新を行い、操作性と対応力がさらに向上しました。従来からの強力な機能である複数天体のスケジュール撮影や自動導入補正(プレートソルビング)など、独自の高度な自動化機能も合わさり、より快適な天体撮影体験を提供します。
ステラショットは、天体撮影の初心者でもすぐに扱えるよう、直感的でわかりやすい操作画面を備えています。さらに、充実したマニュアルや解説動画、質問ができる講習会などの学習環境も整っており、初めての方でも安心です。加えて、国産ソフトならではのきめ細やかなサポートにより、ソフトの使い方はもちろん、機材や撮影方法に関する相談にも丁寧に対応いたします。
ステラショットの特長
ステラショット3は、冷却CMOSカメラや赤道儀、オートガイダー、電動フォーカサー、フィルタホイールといった多様な撮影機材を一括制御できる、国産の本格派天体撮影ソフトです。多数の機器に対応しながらも、接続や設定はシンプル。これまで複数のアプリを併用していた撮影環境を、ひとつの画面に統合しました。
なかでも「導入補正」機能は、ステラショット初代から搭載されてきたコア機能です。現在では「プレートソルビング」として広く知られていますが、本ソフトでは早期から対応を進めており、素早く正確に構図を整えるための手法として多くのお客様に支持されています。
さらに、特許取得済みの「極軸補正」機能では、北極星が見えない環境でも精度の高い極軸合わせが可能です。また、撮影画像をその場でリアルタイムに合成することで電視観望にも活用できる「ライブスタック」や、最新の天体データ更新・対応機器情報を反映する継続的なアップデート提供など、常にあなたの天体撮影ライフに寄り添います。
機能紹介
ステラショット3は、天体撮影に必要な基本機能に加え、高精度な撮影を支える多彩な応用機能や、特定の天体・現象を狙うための専門的な機能まで幅広く備えています。
ここでは、実際の使用シーンをもとに、さまざまな機能の一部をご紹介します。
天体を探す
リアルタイムまたは指定の日時の星図上に星座や天体を表示し、実際の天体の位置関係を視覚的にシミュレーションできます。
当日の「日の出・日の入り」「月の出・月の入り」「薄明の開始・終了」時刻などを一覧で素早く確認できます。
天体名や種類で検索し、すぐに対象天体を星図上に表示できます。また、おすすめ天体の表示や座標指定も可能です。
彗星・小惑星などの最新データをインターネット経由で更新可能です。
機器を接続する
次の撮影機器を同時に接続・設定、制御できます。
無線制御デバイス「GearBox」を使用することでWi-Fi接続によるワイヤレス操作が可能です。
機器を設定する
撮影の日時を設定したり、場所を地図や座標から入力することで、正確な天体位置計算や星図表示が行えます。
特許取得の独自技術により、北極星の見えない場所でも撮影画像から極軸のずれを解析し、精密な補正が可能です。
リアルタイムのカメラ映像を画面に表示しながら、ピント合わせや構図調整が行えます。
電動フォーカサーを制御し、カメラの画像を解析することで自動で最適なピント位置へ調整します。
冷却CMOSカメラの急冷/徐冷/徐温の制御を行います。また、防露ヒーター制御にも対応しています。
天体を導入する
天体の座標を元に望遠鏡を自動で対象天体へ導入します。
撮影画像を解析し、正確な構図へ補正します。
撮影画像上でクリックした位置へ望遠鏡を正確に再導入できます。
ドイツ式赤道儀での子午線越えの導入においてテレスコープサイドを反転させたくない場合、微動操作を活用して対象天体へ導入することができます。
天体を撮影する
露出・ゲイン・撮影枚数などをソフト上で一括設定できます。
「テスト撮影用」「本番用」などの設定を登録し、ミスなく簡単に切り替え可能です。
複数の撮影対象を順番に自動で導入・撮影するスケジューリング機能です。
複数領域を順に撮影して広い領域をカバーする自動撮影が可能です。
オートガイドする
ガイドカメラを用いて星の動きを追尾し、複数の星を同時に参照することで、ガイドの精度を向上します。長時間露出でもブレの少ない撮影を実現します。
テレスコープの東西(イースト/ウエスト)は自動で判定されるため、キャリブレーションは機器構成(カメラの取り付け角など)が変わらない限り、一度行えば再度行う必要はありません。撮影のたびにキャリブレーションを行う必要がないため、すぐにオートガイドを開始できます。
ガイド星の明るさを監視し、曇り状態を検知した際に撮影やガイドの一時停止を自動で行います。
スタック時のノイズ軽減に有効な、撮影ごとにわずかに構図をずらす機能です。
撮影画像を確認する
撮影した画像をその場で表示し、撮影情報やヒストグラムも合わせてチェックが可能です。暗い画像であっても表示上の明るさを見やすく調整可能です。
撮影中の画像をリアルタイムで合成し、その場で天体の姿を強調して観察できます。画像の明るさや色合いも調整できるため、天体をより見やすく表示できます。
ガイドなしで撮影していると、ライブスタック中に画像が徐々にずれることがありますが、ずれが大きくなると自動的に補正が行われ、正確な位置に戻されます。
ライブスタック中に雲の影響を受けたと判断されたフレームは自動的に除外されるため、常に鮮明な画像だけを合成して表示できます。
天体名や座標などの情報を撮影画像上に重ねて表示できます。
その他の多彩な機能
ステラショットで撮影を始めよう
よくあるご質問
開発者メッセージ
天体写真の魅力は、遥か彼方の天体を写真として捉えられることにあります。この趣味には長い歴史があり、初期のころは手動で恒星時追尾を行い、フィルムカメラで撮影していました。タイマーを見ながらレリーズを操作していたものです。その後、モーター駆動による追尾や高感度フィルムの登場、自動導入装置の普及など、さまざまな技術革新が進み、写真としてのクオリティも大きく向上しました。さらに、銀塩フィルムからデジタルへの移行により、撮影の全自動化も可能になっていきました。
デジタル化によって、撮影機材のほとんどをPCから一括操作できるようになったものの、それでも天体撮影にはなお高いハードルが残っていました。そうした課題を一つひとつ解消していきたいという思いから、10年前に「ステラショット」を発売しました。当時すでに自動導入は一般的になっていましたが、星雲や星団を写野の中心に正確に捉えるには精密な調整が必要で、微動とテスト撮影を繰り返すという手間がありました。そこで私たちは、まだ一般的ではなかった「プレートソルビング」機能を、アマチュア向けソフトとして初めて導入しました。これにより、これまで煩雑で数分~十数分かかっていた天体の導入作業が、簡単な操作で1分足らずで正確に行えるようになりました。この機能は発売直後から大きな反響を呼び、その後の開発に大きな弾みがつきました(なお、当時は「プレートソルビング」という名称が一般的ではなかったため、ステラショットでは「導入補正」という機能名で提供しています。そのため現在も「ステラショットではプレートソルビングはできないのですか?」というお問い合わせをいただくことがあります)。
「撮影に関する面倒な作業はすべてソフトに任せて、天体写真を純粋に楽しんでいただきたい」――これがステラショットのコンセプトです。その後も、複数のガイド星を自動で選択し、大気の揺らぎによる影響を軽減する「マルチスターオートガイド」や、北極星が見えない場所でも極軸を正確に合わせられる「極軸補正」など、便利な機能を次々に追加してきました。これからも、天体写真の楽しさをより多くの方と共有できるよう、「ステラショット」をはじめ、画像処理ソフト「ステライメージ」、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」などの進化に努めてまいります。今後とも、ステラショットをどうぞよろしくお願いいたします。