ステラショット 10周年

INFORMATION

お知らせ

  • info
    ステラショット10周年トークライブ配信決定(6月12日19時~)
    2025年6月12日更新
    toggle
    6月12日(木)19時から、スペシャルトーク配信をYouTubeで開催。10年の歩みや最新機能、今後のアップデート情報について、ステラショットの開発者たちが語ります。さらに、開発中の裏話や思い出話、皆さまからのコメントにもリアルタイムでお答えします。
    YouTube Live:https://youtu.be/VJLtcbK88is(外部のウェブサイトへ移動します)
  • info
    ステラショット10周年記念セール開催!(6月12日から26日18時まで)
    2025年6月12日更新
    toggle
    アストロアーツオンラインショップでは、ステラショット発売10周年を記念して、超おトクなセールを実施中。「ステラショット3」や「公式ガイドブック」、さらに「GearBox」まで、今だけの超特価でご提供!しかも今回はアップグレード版も特価対象です! このチャンスをお見逃しなく!
    セール期間:2025年6月26日(木)18時まで
    詳しくは 「ステラショット10周年記念セール特設ページ」 をご覧ください。
  • info
    アノテーション機能搭載!最新Ver.3.0mアップデータ公開
    2025年6月12日更新
    toggle
    天体撮影ソフトウェア「ステラショット3」をアップデートする「3.0mアップデータ」を公開しました。撮影画像に天体名や星座線、赤道座標などの情報を重ねて表示できる「アノテーション機能」が追加されたほか、暗い画像の確認をサポートする「明るさ調整ボタン」も搭載され、利便性が向上しました。
    詳しくは アストロアーツ Webニュース をご覧ください。
  • info
    「ステラショット3」オンライン講習会「星雲・星団撮影 基礎講座」開催(6月22日13時から)
    2025年6月12日更新
    toggle
    2025年6月22日(日)13時より、「ステラショット3」を活用したオンライン講習会を開催します。
    この講座では、天体撮影に必要な機材の紹介から、選び方のポイント、そして撮影の基本原理までをわかりやすく解説。実際の組み立てや操作手順を収めた動画を用いながら、星雲・星団撮影の流れを丁寧にご紹介します。講師は、「ステラショット」開発者であるアストロアーツの上山治貴が担当します。
    詳しくは イベントポータルサイト「everevo(イベレボ)」  をご覧ください。(外部のウェブサイトへ移動します)

ABOUT

ステラショットについて

星図+赤道儀+カメラの統合制御で
スマートな天体撮影をサポートします

ステラショット
  1. ライブビューでピントを調整し、PCモニターで細部まで確認
  2. 星図上で写野サイズと構図をシミュレーション
  3. ソフト上で露出時間や撮影枚数を簡単設定
  4. 撮影画像をリアルタイムで表示、PCに直接保存
  5. 撮影スケジュールを設定し、自動で導入・撮影を実行

星図表示から撮影まで、ワンストップで

ステラショットは、星図による天体のシミュレーションと検索、赤道儀の自動導入、カメラやオートガイダーの制御を統合した天体撮影オールインワンソフトです。従来は複数のソフトを使い分けていた操作を、ステラショットひとつに集約。撮影対象の選定から構図の確認、ピント合わせ、導入、撮影、保存までをスムーズに行うことができます。暗所での撮影作業をPC上で快適に進められるため、初心者でも安心して本格的な撮影を始められます。

さらに進化した「ステラショット3」

最新版のステラショット3では、「ライブスタック」機能を新たに搭載。撮影画像をリアルタイムで合成・確認できるため、電視観望や観望会でもその効果を発揮します。また、電動フォーカサー対応、制御機材の拡充、UI改善など積極的な刷新を行い、操作性と対応力がさらに向上しました。従来からの強力な機能である複数天体のスケジュール撮影や自動導入補正(プレートソルビング)など、独自の高度な自動化機能も合わさり、より快適な天体撮影体験を提供します。

安心の操作性とサポート体制

ステラショットは、天体撮影の初心者でもすぐに扱えるよう、直感的でわかりやすい操作画面を備えています。さらに、充実したマニュアルや解説動画、質問ができる講習会などの学習環境も整っており、初めての方でも安心です。加えて、国産ソフトならではのきめ細やかなサポートにより、ソフトの使い方はもちろん、機材や撮影方法に関する相談にも丁寧に対応いたします。

FEATURES

ステラショットの特長

ステラショット3は、冷却CMOSカメラや赤道儀、オートガイダー、電動フォーカサー、フィルタホイールといった多様な撮影機材を一括制御できる、国産の本格派天体撮影ソフトです。多数の機器に対応しながらも、接続や設定はシンプル。これまで複数のアプリを併用していた撮影環境を、ひとつの画面に統合しました。

なかでも「導入補正」機能は、ステラショット初代から搭載されてきたコア機能です。現在では「プレートソルビング」として広く知られていますが、本ソフトでは早期から対応を進めており、素早く正確に構図を整えるための手法として多くのお客様に支持されています。

さらに、特許取得済みの「極軸補正」機能では、北極星が見えない環境でも精度の高い極軸合わせが可能です。また、撮影画像をその場でリアルタイムに合成することで電視観望にも活用できる「ライブスタック」や、最新の天体データ更新・対応機器情報を反映する継続的なアップデート提供など、常にあなたの天体撮影ライフに寄り添います。

01
冷却CMOSからデジタル一眼まで幅広いカメラに対応し、ソフトで露出や枚数、ダーク撮影まで一括設定可能
02
撮影画像を解析して自動で望遠鏡の導入位置を補正する「導入補正」機能により、構図調整の手間を大幅削減
03
特許取得の「極軸補正」機能で、北極星が見えない場所でも高精度な極軸合わせが可能
04
専用デバイス「GearBox」と連携することで、ケーブルレスかつ高速な無線制御や遠隔操作を実現
05
100機種以上のカメラ・35機種以上の赤道儀を含む、豊富な機材との連携で自由な機器構成に対応

FUNCTIONS

機能紹介

ステラショット3は、天体撮影に必要な基本機能に加え、高精度な撮影を支える多彩な応用機能や、特定の天体・現象を狙うための専門的な機能まで幅広く備えています。
ここでは、実際の使用シーンをもとに、さまざまな機能の一部をご紹介します。

天体を探す

天体を探す

星図による天体表示

リアルタイムまたは指定の日時の星図上に星座や天体を表示し、実際の天体の位置関係を視覚的にシミュレーションできます。

今日のデータ表示

当日の「日の出・日の入り」「月の出・月の入り」「薄明の開始・終了」時刻などを一覧で素早く確認できます。

天体検索

天体名や種類で検索し、すぐに対象天体を星図上に表示できます。また、おすすめ天体の表示や座標指定も可能です。

天体データ更新

彗星・小惑星などの最新データをインターネット経由で更新可能です。

機器を接続する

機器を接続する

機器の接続・設定

次の撮影機器を同時に接続・設定、制御できます。

  • 赤道儀/経緯台
  • デジタルカメラ/CMOSカメラ
  • オートガイダー
  • フォーカサー
  • フィルターホイール
  • GPSモジュール

無線制御

無線制御デバイス「GearBox」を使用することでWi-Fi接続によるワイヤレス操作が可能です。

機器を設定する

機器を設定する

日時・場所設定

撮影の日時を設定したり、場所を地図や座標から入力することで、正確な天体位置計算や星図表示が行えます。

極軸補正

特許取得の独自技術により、北極星の見えない場所でも撮影画像から極軸のずれを解析し、精密な補正が可能です。

ライブビュー表示

リアルタイムのカメラ映像を画面に表示しながら、ピント合わせや構図調整が行えます。

オートフォーカス

電動フォーカサーを制御し、カメラの画像を解析することで自動で最適なピント位置へ調整します。

CMOSカメラ温度管理

冷却CMOSカメラの急冷/徐冷/徐温の制御を行います。また、防露ヒーター制御にも対応しています。

天体を導入する

天体を導入する

自動導入

天体の座標を元に望遠鏡を自動で対象天体へ導入します。

導入補正(プレートソルビング)

撮影画像を解析し、正確な構図へ補正します。

クリックした位置に再導入

撮影画像上でクリックした位置へ望遠鏡を正確に再導入できます。

微動導入

ドイツ式赤道儀での子午線越えの導入においてテレスコープサイドを反転させたくない場合、微動操作を活用して対象天体へ導入することができます。

天体を撮影する

天体を撮影する

カメラ制御

露出・ゲイン・撮影枚数などをソフト上で一括設定できます。

プリセット切替

「テスト撮影用」「本番用」などの設定を登録し、ミスなく簡単に切り替え可能です。

自動撮影スケジュール

複数の撮影対象を順番に自動で導入・撮影するスケジューリング機能です。

自動モザイク撮影

複数領域を順に撮影して広い領域をカバーする自動撮影が可能です。

オートガイドする

オートガイドする

オートガイド

ガイドカメラを用いて星の動きを追尾し、複数の星を同時に参照することで、ガイドの精度を向上します。長時間露出でもブレの少ない撮影を実現します。

テレスコープの東西(イースト/ウエスト)は自動で判定されるため、キャリブレーションは機器構成(カメラの取り付け角など)が変わらない限り、一度行えば再度行う必要はありません。撮影のたびにキャリブレーションを行う必要がないため、すぐにオートガイドを開始できます。

曇り判定

ガイド星の明るさを監視し、曇り状態を検知した際に撮影やガイドの一時停止を自動で行います。

ディザリング撮影

スタック時のノイズ軽減に有効な、撮影ごとにわずかに構図をずらす機能です。

撮影画像を確認する

撮影画像を確認する

撮影画像プレビュー

撮影した画像をその場で表示し、撮影情報やヒストグラムも合わせてチェックが可能です。暗い画像であっても表示上の明るさを見やすく調整可能です。

ライブスタック

撮影中の画像をリアルタイムで合成し、その場で天体の姿を強調して観察できます。画像の明るさや色合いも調整できるため、天体をより見やすく表示できます。

自動ずれ補正

ガイドなしで撮影していると、ライブスタック中に画像が徐々にずれることがありますが、ずれが大きくなると自動的に補正が行われ、正確な位置に戻されます。

曇り画像の除外

ライブスタック中に雲の影響を受けたと判断されたフレームは自動的に除外されるため、常に鮮明な画像だけを合成して表示できます。

アノテーション

天体名や座標などの情報を撮影画像上に重ねて表示できます。

その他の多彩な機能

ISS待ち伏せ撮影
月食の食分最適露出自動計算
移動天体追尾(彗星など)
オートブラケット撮影
インターバル撮影
接続機器の状態表示
架台の微動操作
架台のホーム・パーク設定

GETTING STARTED

ステラショットで撮影を始めよう

今すぐ無料お試しはこちら:
製品マニュアルのダウンロードはこちら:
ご購入に関する詳細はこちら:

FAQ

よくあるご質問

  • question
    なぜPCでカメラや望遠鏡を制御する必要があるのですか?
    toggle
    赤道儀とカメラだけでも天体の追尾撮影は可能ですが、実際の観測現場では、天体の導入、ピント合わせ、露出設定、撮影後の画像確認など、多くの操作が求められます。これらをすべて機材のボタンや液晶画面でこなすのは、暗く寒い夜では負担が大きくなります。
    PCと機器を接続し、制御ソフトを使えば、これらの操作をモニター上で快適かつ効率的に行えます。また、長時間露光や連続撮影もPCから設定・実行でき、現場での操作を最小限に抑えることができます。
  • question
    従来の撮影ソフトとステラショットはどう違うのですか?
    toggle
    これまでは望遠鏡制御ソフト、カメラ制御ソフト、オートガイダー制御ソフトを別々に立ち上げて使う必要がありました。ステラショット3はそれらを1本に統合し、直感的に操作できるインターフェイスで天体撮影を効率化できます。
    特に以下の機能はステラショット独自の強みです。
    • 多様な機材への対応:特定メーカーに限定せず、多くの機種をサポート。さらに、最新モデルへの対応も随時積極的に行っています。
    • 自動導入補正:プレートソルブ技術により、天体導入のズレを検出して自動補正。写野中央に正確に導入します。
    • スケジュール撮影:複数の天体をリスト化し、導入→撮影→切り替えを夜通し自動で実行可能です。
    • 自動保存機能:撮影画像に天体名や赤経赤緯、露出情報などをファイル名に自動付加して保存します。
  • question
    ステラショット3で撮影を行うには、どのよな機材が必要ですか?
    toggle
    以下の機材をご用意いただくことで、ステラショット3を使った自動撮影が可能になります。
    • PC:Windows 10/11 64bit対応のノートまたはデスクトップ
    • 赤道儀:モータードライブ・自動導入装置・PC接続用インターフェース付き
    • デジタル一眼レフまたはミラーレスカメラ
    • 鏡筒またはカメラレンズ
    • 望遠鏡接続ケーブル
    • カメラ接続ケーブル
    • 電源(バッテリーまたはACアダプタ)
    • オートガイダーおよびガイド鏡(オートガイド撮影を行う場合)
    詳しくは 「はじめてのステラショット」ページ または 「動作環境・対応機材」ページ をご覧ください。
  • question
    ステラショット3とはどのようなソフトですか?
    toggle
    望遠鏡、赤道儀、カメラ、オートガイダー、フォーカサーを一括で制御できる天体撮影用ソフトウェアです。星図上の天体をクリックするだけで、自動導入・構図の補正・撮影までスムーズに実行でき、ライブスタック機能によりリアルタイムで天体をコンポジットして楽しむことも可能です。
  • question
    ステラショット3は旧バージョンと比べて何が進化しましたか?
    toggle
    ライブスタックや電動フォーカサーへの対応をはじめ、対応機材の拡充や「GearBox」のWi-Fi高速化、操作画面の刷新による使い勝手の向上など、多くの改善が行われています。さらに、3.0mアップデータでは撮影画像上に天体名を表示できるアノテーション機能も追加されました。
    詳しくは 「新機能」ページ をご覧ください。
  • question
    パッケージ版とダウンロード版の違いは?
    toggle
    機能はどちらも同一ですが、ダウンロード版の方がややお得です。パッケージ版にはDVDメディアが付属し、ダウンロード版はインターネットからインストール用ファイルを取得してご利用いただく形式となります。
    詳しくは 「ご購入」ページ をご覧ください。
  • question
    ステラショット3を安く入手する方法はありますか?
    toggle
    旧バージョンやステラショットLiteのユーザー様向けに、特別価格でアップグレード版をご提供しています。加えて、学生や教職員の方にはアカデミック版もご用意しています。
    詳しくは 「ご購入」ページ をご覧ください。
  • question
    GearBoxや公式ガイドとのセットはありますか?
    toggle
    本体に加え、GearBoxや公式ガイドブックを同梱したお得なセット商品もご用意しております。購入時の用途やスタイルに合わせてお選びいただけます。
    詳しくは 「ご購入」ページ をご覧ください。
  • question
    ステラショット3の体験版はありますか?
    toggle
    はい。すべての機能を30日間自由に試せる試用版をご提供しています。ライセンスを購入いただければ、試用版から製品版へそのまま移行できます。
    詳しくは 「試用版」ページ をご覧ください。
  • question
    ステラショット3の対応OSと推奨スペックは?
    toggle
    対応OSはWindows 10および11(64bit)です。Core i5以上のCPU、8GB以上のメモリ、空き容量100GB以上のストレージを推奨しております。
    詳しくは 「動作環境・対応機材」ページ をご覧ください。
  • question
    Macや仮想環境でも使用できますか?
    toggle
    Macには対応しておらず、仮想環境でのご使用も動作保証外となります。使用される場合は、自己責任でのご利用をお願いいたします。
    詳しくは 「動作環境・対応機材」ページ をご覧ください。
  • question
    どのようなカメラや望遠鏡に対応していますか?
    toggle
    Nikon Zシリーズ、Canon EOSシリーズ、Sony αシリーズ(GearBox経由)をはじめ、ZWO、QHY、SVBONY製のCMOSカメラ、Vixen、Sky-Watcher、タカハシの赤道儀など、多数の主要機材に対応しています。
    詳しくは 「動作環境・対応機材」ページ をご覧ください。
  • question
    GearBoxは必須ですか?
    toggle
    GearBoxは必須ではありませんが、複数の機器を無線(Wi-Fi)やLAN経由でまとめて制御したい場合に便利なデバイスです。
    詳しくは ウェブヘルプ「GearBoxの基本的な説明」 をご覧ください。
  • question
    ステラショット3のサポート期間はどのくらいですか?
    toggle
    製品の販売終了後も、通常2年間程度はサポートとアップデータの提供を継続いたします。
    詳しくは 「サポート」ページ をご覧ください。
  • question
    アップデータや天体データ更新は無償で提供されますか?
    toggle
    はい。ソフトウェアの不具合修正や機能改善を目的としたアップデート、および最新の天体データ更新はすべて無償でご提供しています。
    詳しくは 「アップデータ」ページ または 「天体データ更新」ページ をご覧ください。
  • question
    手元のカメラや赤道儀が対応しているか調べるには?
    toggle
    ご自身の機材が対応しているかどうかは、 「動作環境・対応機材」ページ でご確認いただけます。試用版を使って、実際にお手持ちの機材での動作確認も可能です。
    詳しくは 「試用版」ページ をご覧ください。
  • question
    撮影後の画像はどのように処理できますか?
    toggle
    撮影画像はカメラメーカーのRAWやFITS形式で保存でき、これらはステライメージなどの天体画像処理ソフトで読み込み可能です。前処理(ダーク補正やフラット補正)から最終仕上げまで、本格的な画像処理が行えます。
  • question
    初心者向けのサポートや学習方法はありますか?
    toggle
    ユーザー登録をしていただくと、メールによるサポートをご利用いただけます。また、製品には操作マニュアルが付属し、さらに詳しく学べる公式ガイドブック(別売)もございます。加えて、YouTubeでの講座動画配信や、開発者へ直接チャットでの質問も可能なオンライン講習会なども開催されています。
    詳しくは 「サポート」ページ をご覧ください。

MESSAGE

開発者メッセージ

おかげさまで10周年

天体写真の魅力は、遥か彼方の天体を写真として捉えられることにあります。この趣味には長い歴史があり、初期のころは手動で恒星時追尾を行い、フィルムカメラで撮影していました。タイマーを見ながらレリーズを操作していたものです。その後、モーター駆動による追尾や高感度フィルムの登場、自動導入装置の普及など、さまざまな技術革新が進み、写真としてのクオリティも大きく向上しました。さらに、銀塩フィルムからデジタルへの移行により、撮影の全自動化も可能になっていきました。

デジタル化によって、撮影機材のほとんどをPCから一括操作できるようになったものの、それでも天体撮影にはなお高いハードルが残っていました。そうした課題を一つひとつ解消していきたいという思いから、10年前に「ステラショット」を発売しました。当時すでに自動導入は一般的になっていましたが、星雲や星団を写野の中心に正確に捉えるには精密な調整が必要で、微動とテスト撮影を繰り返すという手間がありました。そこで私たちは、まだ一般的ではなかった「プレートソルビング」機能を、アマチュア向けソフトとして初めて導入しました。これにより、これまで煩雑で数分~十数分かかっていた天体の導入作業が、簡単な操作で1分足らずで正確に行えるようになりました。この機能は発売直後から大きな反響を呼び、その後の開発に大きな弾みがつきました(なお、当時は「プレートソルビング」という名称が一般的ではなかったため、ステラショットでは「導入補正」という機能名で提供しています。そのため現在も「ステラショットではプレートソルビングはできないのですか?」というお問い合わせをいただくことがあります)。

ステラショット開発者 上山治貴
ステラショット開発者 上山治貴

「撮影に関する面倒な作業はすべてソフトに任せて、天体写真を純粋に楽しんでいただきたい」――これがステラショットのコンセプトです。その後も、複数のガイド星を自動で選択し、大気の揺らぎによる影響を軽減する「マルチスターオートガイド」や、北極星が見えない場所でも極軸を正確に合わせられる「極軸補正」など、便利な機能を次々に追加してきました。これからも、天体写真の楽しさをより多くの方と共有できるよう、「ステラショット」をはじめ、画像処理ソフト「ステライメージ」、天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」などの進化に努めてまいります。今後とも、ステラショットをどうぞよろしくお願いいたします。