星景写真向けソフトフィルター「リア プロソフトン」新発売

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レンズの後面(リア)に使用するシートタイプの星景写真・星座写真用ソフトフィルター「リア プロソフトン」が、ケンコー・トキナーから新発売。

【2024年6月13日 星ナビ編集部

株式会社ケンコー・トキナーは、レンズの後面(リア)に使用するシートタイプの星景写真・星座写真用のソフトフィルター「リア プロソフトン」を新発売する。

ソフトフィルター(ディフュージョンフィルターとも呼ばれる)は、星を適度に滲ませることで、明るさの差や色を表現することができる。「リア プロソフトン」は、プロソフトンの加工をフィルムに採用したシートタイプのソフトフィルターで、ソフト効果の強さが異なる3種類が1セットになっている。ポリエステル素材のため、カッターやハサミでカットして、レンズのリアフィルターホルダーに装着するか、レンズ後面に両面テープで貼り付けて使用することができる。

■ 発売概要
  • ブランド名:Kenko
  • 商品名:リア プロソフトン
  • 希望小売価格:オープン価格
  • ケンコー・トキナーオンラインショップ販売価格:12,801円(税込)
  • 発売日:6月14日(金)
  • JANコード:4961607902134
  • その他:日本製

リア プロソフトン
リア プロソフトンのイメージ画像(提供:ケンコー・トキナー、以下同)

■ 製品特長

明るい星をにじませて、星座を際立たせる

肉眼でハッキリ見える星座も、デジタルカメラではシャープに写り過ぎ、星の明るさや色がわかりにくくなってしまう。「リア プロソフトン」を使用すれば、明るい星が適度にニジみ、星々の明るさや色の違いを明確にし、星座を際立たせることができる。

フィルター使用有無の比較
フィルター使用有無の比較例。(左)フィルター未使用、(右)リア プロソフトンNo.100を使用。画像クリックで拡大表示

リアタイプなので星が楕円になりにくい

リア プロソフトンは、レンズのリア(後面)に使用するシートタイプなので、レンズの前にねじ込み式のフィルターが装着できない超広角レンズや魚眼レンズでも使用できる。また、ねじ込み式のソフトフィルターを広角レンズの前面に装着すると、画面周辺の明るい星が放射状に伸びてしまうが、レンズ後面に装着するリア プロソフトンでは、放射状の伸びがほとんど気にならない。

星の写り方の比較
星の写り方の比較

3種類のソフト効果の強さ

ソフト効果の強さが異なる3種類のソフトフィルターのセット。No.050が効果弱、No.100が効果中、No.150が効果強。レンズの焦点距離が長いほどニジミが大きくなる。また撮影地の空が暗いほど背景の空がカブるまでの露出時間が伸びるので、星のニジミが相対的に明るくなりソフト効果が強くなる。レンズやシチュエーションによって、3枚のフィルターを使い分けて好みのソフト効果を得ることができる。

フィルター使用なしの場合、No.050、No.100、No.150を使用した場合の写り方比較
フィルター使用なしの場合、No.050、No.100、No.150を使用した場合の写り方比較、画像クリックで拡大表示

No.050

ねじ込み式フィルター「PRO1D プロソフトン クリア」ぐらいの弱めのソフト効果。地上の景色のシャープさを損ないたくない場合や、大きくプリントする場合にオススメ。レンズの焦点距離によって効果の出方が変わるので、標準レンズ前後の焦点距離ならこのフィルターでもソフト効果が大きく現れる。

No.100

ねじ込み式フィルター「PRO1D プロソフトン[A]」相当のスタンダードなソフト効果。超広角レンズや対角魚眼レンズで撮影し、鑑賞サイズが小さい場合(例えばスマートフォンで眺めるような、SNSへの投稿など)にはもう少し強い効果が良いかもしれない。

No.150

ソフト効果が強いため暗い星の写りは悪くなるが、明るい星は大きくなり、星の色もよくわかるため、SNS投稿向き。

■ 使用方法
  • レンズ後端形状に合わせてカッターやハサミでカット。
  • リアフィルターホルダーを装備したレンズの場合はホルダーに装着。
  • リアフィルターホルダーのないレンズの場合は、レンズ後面に両面テープで貼り付けて使用のこと。

(※レンズの電気接点にソフトフィルターがかからないように、接点を避けた形状でカットすること)

フィルターの装着例
フィルターの装着例(左)両面テープで貼り付けた場合、(右)専用フィルターホルダーに装着した場合

■ サイズ
  • ソフト加工部分:約52×54mm
  • フィルム本体:約57×60mm
  • 厚み:0.18mm
■ 使用における注意点
  • リア プロソフトンはキズがつきやすいため、取扱いに注意のこと。ホコリが付着した場合はブロアー等で払い、指紋等の汚れは柔らかな布に中性洗剤を含ませて軽く汚れだけを拭き、残った水滴は吸水性のよい布で吸い取ること。乾拭きはキズの原因となることがある。
  • リアにフィルターを入れることで、ピント位置がわずかに移動するため、フィルターをつけた状態でピント合わせを行うこと。
  • リア プロソフトンの使用で発生したカメラ・レンズの傷や故障については、株式会社ケンコー・トキナーからの補償はない。

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