赤道儀をセッティングする時間がなく、カメラ三脚で挑戦しました。それにしてもよく写るカメラです。
すでに西の空に落ちかかったスバルとマックホルツ彗星に飛行機が通り過ぎていきました。西の苫小牧のコンビナートの明かりで明るいです。太平洋側の鵡川町は一晩中とても晴れていました。
よこなぐりの雪がレンズにつくのをブロアーで飛ばしながら撮りました。でもカメラモニターで見るほどテールは出ていません。
(1枚目)天候も良く、安定した撮影ができました。モノクロ反転画像で見ると、尾は135mmの写野をはるかに超えていました。イオンテールの存在は8×30双眼鏡ではかろうじて確認できる程度でした。
(2枚目)連続撮影で、接近の様子ではこの焦点距離が一番分かりやすいようです。
(3枚目)ぎりぎりの写野に何とか収めました。
(1枚目)随分明るくなって、肉眼でも尾が分かるようです。
(2枚目)時に雪がちらつく中なんとか撮影できました。
スバルとの接近です。高度が高いので透明度次第で都市部でも肉眼で確認できそうです。光害の影響で露出が長くかけられず残念です。暗い空では、淡く長い尾が見られると思います。
彗星とスバルとの接近は1986年のハレー彗星以来のことと思います。ハレーの場合はプレアデス星団により接近していました。当時、日経の駅貼り新聞写真ニュースにも掲載され話題になりましたね。
前線通過で天候が危ぶまれましたが、なんとかマックホルツ彗星とプレアデス星団のツーショットが撮影できました。
赤城山から飛んでくる風花が舞う中での撮影で、ブロアが手放せませんでした。しかし気温も氷点下で機材も冷えきっているため、濡れたりはしません。時折突風が吹き、小物や椅子が飛ばされて大変でした。
(1枚目)イオンテイルを長辺対角寄りに配置しました。南北は合っていません。
(2枚目)きれいな空を返して…。
ISO 3200でノイズリダクションはオンにして撮りました。ピントだしが目が悪いせいかいまいちでした。
とうとう彗星の尾が「すばる」にかかり始めました。
いつも行く山が吹雪で諦めて帰る途中で晴れてきたので、道路脇であわてて撮影。
夢のような眺めです。市街地でもなんとか尾まで写せました。もう少し空が暗かったら…。画像処理を強めにかけているので、やや荒れています。それにしても一眼デジカメの16bit処理のポテンシャルには驚かされます。
光害地および雲間からですが、思い通りの構図で撮影できました。
15秒露出だと彗星の移動はほとんど影響しません。途中強風が吹いて少し画像が乱れました。
17分足らずの間にも彗星が移動していく様子が分かります。下方向が西(太陽方向)で、黄色いジェットが見えます。残念ながら露出を長くすると完全に背景が白くカブってしまったので、尾の撮影は断念しました。次はコアの拡大撮影に挑戦します。
昼間の強風が嘘のように穏やかな暖かい夜になり、昴との接近を撮った。