- 洋泉社 刊
- 28 x 19cm、111ページ
- 2014年6月
- ISBN 978-4800304377
「ムック」とは雑誌(マガジン)と本(ブック)の合成語。したがって内容の詳細さはマガジン以上ブック以下というものが多いが、本書の記事はブック以上である。もちろん普通のマガジン並みに画像が豊富なので、画像もブック以上。
一応冒頭の記事は、この夏(2014年9月23日まで)幕張メッセで行われている「SPACE EXPO 宇宙博2014」(星ナビ9月号でレポート)のガイド。実は筆者もそのブースに行ってきました。実物と模型に圧倒されました。そしてこれからの宇宙開発について語る際の資料を多数入手しました。さらにまた、以前何度かお邪魔した、東京浜松町駅から徒歩1分の「宇宙の店」にもわが家から約1時間半かけて、改めてお邪魔してしまった。
本書の価値はその記事にある。筆者が特に嬉しかった記事は、発見者大内正巳東大準教授の会見記「巨大天体ヒミコの謎」(関連ニュース)、「銀河と宇宙の構造」の中のオロチの発見(関連ニュース)、「誤解だらけのブラックホール大検証!」、それに「宇宙の未来はどうなるのか」の中のビッグリップに関する記事である。画像と一緒の記事はやっぱりわかりやすく、もしも筆者が本を書くなら画像を何とかしなければならないなぁと感じ入ってしまった。
監修者の高橋先生は、筆者も以前あるイベントでお世話になった方。Q&A集「知っておきたい宇宙の基本」での適切な回答は、読者の皆さんにとって一生の宝物ですよ。