ハッブル宇宙望遠鏡が打ち上げ13周年
【2003年4月30日 HubbleSite - NewsCenter】
1990年4月24日に打ち上げられたハッブル宇宙望遠鏡が13周年を迎えた。
ハッブル宇宙望遠鏡はこの13年間で55万枚以上の撮像を行い、19000近くの天体を観測してきた。一日に送られてくるデータの量は15ギガバイト以上にも及ぶ。13年間にはカメラなど観測機器の交換も何度か行なわれ、紫外線から可視光線、赤外線にいたるまで幅広い波長での観測を行なっている。ハッブルによる観測データを使った論文は4000本以上も発表されているとのことである。
写真は、ハッブル打ち上げ13周年を祝って公開されたもので、5500光年かなたのいて座にある散光星雲M17である。白鳥星雲やオメガ星雲などの愛称で、アマチュアにもよく知られている天体だ。若い大質量星からの強い紫外線が水素ガスを加熱したり形を変えたりし、このような波打った構造を作り上げている。色の違いはガスの成分の違いを表しており、赤は硫黄、緑は水素、青は酸素に対応している。