4D2Uナビゲータ、カンヌ国際広告祭において銅賞を受賞
【2007年8月22日 国立天文台 アストロ・トピックス(325)】
毎年6月にフランスのカンヌ市で開催されるカンヌ国際広告祭で、国立天文台の4次元デジタル宇宙プロジェクトのコンテンツ「4D2Uナビゲータ」(英語版)が、銅獅子賞(Bronze Lion)を受賞した。
国立天文台 アストロ・トピックスより
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(通称4D2U)のウェブサイト内にあるフラッシュコンテンツ「4D2U NAVIGATOR(4D2Uナビゲータ)」英語版が、今年度のカンヌ国際広告祭Cyber Lions部門において、銅獅子賞(Bronze Lion)を受賞しました。
カンヌ国際広告祭は、世界3大広告賞の一つといわれる著名なコンペティションで、Cyber Lions部門はオンラインでの広告・プロモーション分野において最高峰の一つとされています。今回、国際的に評価の高い企業広告等に並んで、このような自然科学の普及を目的としたコンテンツが受賞したことは、極めて意義深いことだと言えます。
4D2Uナビゲータは、美術家の小阪淳(こさかじゅん)さんが4D2Uプロジェクトと連携・協力して作成したウェブコンテンツです。4D2Uナビゲータは、ワイヤーフレームで宇宙を表現し、どんなネット環境上でも軽快に4D2Uで作成されたコンテンツを簡単にブラウズできるように作られた、ネット用のアプリケーションです。様々な規模のシミュレーション映像がシームレスに見えるよう、シーンの切り替えを排除した独特な構成となっています。また、クライアントが操作するインターフェースも初心者が簡単に使えるように、極めてシンプルになっています。
4D2Uプロジェクトのウェブサイトでは、このほかにも、4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka(ミタカ)」の新バージョンや、シーグラフ 2007(国立天文台 アストロ・トピックス 315)において上映された映像作品「渦巻銀河の形成」(英文タイトル 「The Formation of a Spiral Galaxy」)などのムービーコンテンツ、さらには独自に開発したソフトウェア群のソースコードなども無料で配信しています。ぜひご利用になってみてください。