4D2Uプロジェクトのウェブサイトに新コンテンツ登場

【2010年1月28日 国立天文台 アストロ・トピックス(531)】

国立天文台4次元デジタル宇宙(4D2U)プロジェクトでは、ウェブサイトに新しいムービー4本を追加し、公開を開始した。また、すでに公開していたムービーに解説とBGMが加わり、ストリーミング配信で楽しめるようになった。


アストロ・トピックスより

国立天文台4次元デジタル宇宙(4D2U、注1)プロジェクトでは、ウェブサイトに新しいコンテンツを追加し、公開を開始しました。今回の更新では、新しいムービー(注2)として『月面全体の地形図』『銀河衝突』『月の誕生』『微惑星から地球型惑星へ』の4本を追加したほか、すでに公開していたムービーに音声付きのバージョン(注3)が加わりました。

音声付きムービーは、これまで公開していたムービーに解説とBGMを加えたもので、ストリーミング配信でご覧いただくことが可能となりました。解説は声優の浅倉杏美(あさくらあずみ)さん、BGMは音楽家の宮木朝子(みやきあさこ)さんです。音楽を担当した宮木朝子さんは、次のようにコメントしています。

「今回のムービー用音楽は、地球に住む私たちの宇宙への想(おも)いを“ストーリーの見える音楽”として表現してみました。例えば『月の誕生』では、実際の海の波音を録音し、その上に胡弓(こきゅう)や横笛のメロディーを乗せました。“地球の海が月に憧(あこが)れる”、そんなノスタルジックな音楽です。『微惑星から地球型惑星へ』では、アップテンポなビートによって、原始惑星が成長する物語の高揚感を表現しました。その他のムービーも、それぞれのイメージからくるストーリーを音で描いています」

さらに、4D2Uプロジェクトで制作された作品をブラウザ上でインタラクティブに体験できる「4D2Uナビゲーター」もリニューアルしています。コンテンツの共同開発者として、デザインおよびプログラミングを担当したデザイナーの小阪淳(こさかじゅん)さんは、次のようにコメントしています。「今回のバージョンアップでは、先にバーションアップした英語版において更新された部分を反映させました。太陽系の天体および近傍の恒星の情報ページとBGMを加えるとともに、局部銀河群の追加、ムービーのストリーミング化を行い、データを最新情報へと更新しました。さらに今回のバージョンアップによって、動作速度が1.2倍から1.5倍の速度で動くようになりました。4D2Uナビゲーターは、当初より動きの滑らかさを重要視して作られていますので、よりナビゲーターらしさを味わっていただけるようになったと思います」

4D2Uプロジェクトのウェブサイトでは、この他にも4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka(みたか)」等のプロジェクトで制作されたコンテンツや、プロジェクト関連の最新情報なども配信しています。ぜひご利用ください。

  • 注1:「国立天文台4次元デジタル宇宙」を意味する英語の「Four-Dimensional Digital Universe」の頭文字から 4D2Uと記し、「4次元をあなたに」という意味にかけて「フォー・ディー・ツー・ユー」と読む
  • 注2:「ムービー」ページで「new!」と書かれたものが、新しく追加されたムービーです
  • 注3:「ムービー」ページで「ストリーミング配信追加 !」と書かれたものが、音声付きバージョンのムービーです

<参照>

  • 国立天文台 アストロ・トピックス(531): 4次元デジタル宇宙プロジェクトのウェブサイトに新コンテンツ

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