世界初を目指す重力波望遠鏡の愛称を募集 岐阜で建設開始

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【2011年1月20日 国立天文台メールニュース No.28】

宇宙誕生などの大イベントの名残ともいわれ、一般相対性理論でその存在を予言されながら未だかつて直接検出されたことがない「重力波」をとらえるプロジェクト「大型低温重力波望遠鏡(LCGT)」の愛称が募集されている。締切は2月9日まで。


《「国立天文台 メールニュース No.28」より》

「重力波」は、質量を持った物体が加速度運動することで放射される光速度の波動現象で、一般相対性理論から予言されていますが、いまだに直接検出がされていません。そこで、重力波の振幅が大きいと考えられる、超新星爆発や、中性子星やブラックホールの連星のような、高密度・大質量天体の運動で生じる重力波、あるいは初期宇宙で発生した重力波をとらえようとする重力波検出装置(重力波望遠鏡)の設置計画が世界各地で進められています。

その一つが、東京大学宇宙線研究所を中心として、国立天文台や高エネルギー加速器研究機構(KEK)などが参加して進めている大型低温重力波望遠鏡 (LCGT) 計画です。世界初の重力波の直接検出を目指し、岐阜県飛騨市神岡町の地下でこのLCGTの建設が始まりました。

これを受けて東京大学宇宙線研究所では、現在LCGTの愛称を募集しています。締め切りは2月9日17時です。光学望遠鏡では見えない未知の宇宙の姿や宇宙誕生の謎に挑む、挑戦的なLCGT計画にふさわしい愛称をご応募ください。

応募ウェブサイト:大型低温重力波望遠鏡(LCGT計画)の愛称募集!