「MAXI」がはえ座にX線新星を発見 ブラックホールの可能性
【2012年4月20日 MAXIサイエンスニュース】
国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟に設置されているX線監視装置「MAXI」が、南天のはえ座にX線新星を発見した。
4月9日11時24分23秒(世界時)、南十字星のすぐ南側にあるはえ座でX線新星が発見され、「MAXI J 1305-704」と命名された。可視光でも16.5等まで明るくなっている。
発見後ただちに天文衛星「スウィフト」のX線望遠鏡で追観測を行ったところ、これまでのカタログにはないX線新星ということが確認された。
今回の発見はMAXIの観測開始以来2年7か月で7個目の新星で、4.4か月に1個のペースでX線新星を見つけてきたことになる。X線の強さの変動やスペクトル(光の成分)がこれまでに見つかったブラックホールに似ていることから、今回の天体もブラックホールではないかと考えられている。