欧州の系外惑星探査衛星PLATO、2024年打ち上げ

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【2014年2月24日 ヨーロッパ宇宙機関

ヨーロッパ宇宙機関による将来の実施ミッションとして、系外惑星探査衛星「PLATO」が選出された。2024年に打ち上げ予定で、全天の半分もの範囲から地球に似た惑星を探しだして調査を行う。


宇宙望遠鏡「プラトー」CG図

PLATOの機体CG図(提供:INAF TV)

太陽系とその他の惑星系

広い範囲を観測するPLATOは、多くの系外惑星を見つけることが期待される。クリックで拡大(提供:ESA - C. Carreau)

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の公募プログラム「コズミックビジョン」の中型ミッションとして、系外惑星探査ミッション「PLATO」が5つの候補の中から選ばれた。PLATOとは「惑星による恒星の食と振動」(PLAnetary Transits and Oscillations of stars)の略語で、哲学者プラトンのラテン表記でもある。

PLATOは2024年に仏領ギアナのギアナ宇宙センターからソユーズロケットで打ち上げられ、地球から150万km離れたL2ポイント(太陽、地球との重力安定点の1つで、地球を挟んで太陽の反対側に位置する)に投入される。

比較的近傍の恒星を対象に観測を行い、惑星が地球から見て恒星の手前を通過(トランジット)するときのわずかな減光から惑星の存在を検出する。同様の手法で系外惑星を見つける衛星としてはNASAの「ケプラー」がおなじみだが、ケプラーがはくちょう座付近の1区画を探査範囲とするのに対し、このPLATOは34台の小さな望遠鏡で全天の半分ほどの範囲をカバーし、およそ100万個の星を観測することができる。主なターゲットは、恒星からの距離が液体の水が存在できる範囲にある、地球と同等か数倍サイズ(スーパーアース)の惑星だ。

さらにPLATOは、惑星を持つ恒星の星震(星の震動)を測定し、地上での観測と組み合わせて星の質量とサイズ、年齢などを詳しく調査する。予定ミッション期間は6年間となっている。

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