レモン彗星(C/2025 A6)

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☄ レモン彗星はどこに見える?

夕方〜宵、西の低空

10月下旬~11月の彗星の位置
10月下旬~11月の、背景の星座に対する彗星の位置(上)と日の入り60分後の彗星の方位と高度(下)

10月下旬から11月中旬にかけて、レモン彗星は夕方から宵の西の空に見えます。星座としては、へび座からへびつかい座の領域です。

10月下旬から11月上旬は、へび座の3等星ウヌクアルハイやへびつかい座の4等星マルフィクを目印にして探しましょう。11月中旬には、へびつかい座の2等星サビクに近づきます。

明るさは4~5等

レモン彗星の光度は、4等級から5等級へとゆっくり暗くなっていきます。肉眼で見るのは難しいですが、双眼鏡を使うと見つけられるでしょう。また、撮影対象としては明るめで、よく写ります。明るさや尾の長さがどのようになるかは不確実性が大きいので、ぜひ実際に観察・撮影して確かめましょう。

赤道座標の星図
10月下旬~11月の、赤道座標の星図。予想等級(日付横のカッコ内の数値)は10月下旬時点のデータに基づく。

移動天体の秋

夕方から宵の空にはスワン彗星(C/2025 R2)も見えます。レモン彗星より暗く(8→10等の予想)、双眼鏡を使っても見ることは難しいのですが、写真にはよく写ります。撮影して2つの彗星の色や尾の長さを比べると面白いでしょう。

また、11月中旬ごろ以降には、明け方に史上3例目の恒星間天体「アトラス彗星」(3I/ATLAS)も観測できそうです。光度は12等前後と予測されます。

ソフトやスマホアプリで見え方を調べる

天文シミュレーションソフト「ステラナビゲータ」では彗星の日々の移動の様子や明るさの予想などを調べられます。

また、モバイルアプリ「星空ナビ」(iOS/Andoroid用)や「iステラ」(iOS用)/「スマートステラ」(Andoroid用)は、空にスマートフォンをかざすと彗星が見える方向までナビゲーションしてくれます。

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iOS/Android用
「星空ナビ」
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iPhone/iPod touch用
「iステラ」