赤外線天文衛星「あかり」が大気圏再突入
【2023年4月12日 JAXA宇宙科学研究所】
日本時間4月11日13時44分ごろ、赤外線天文衛星「あかり」が、北大西洋上空で大気圏に再突入した。
「あかり」は日本初の赤外線天文衛星として2006年2月22日に打ち上げられ、目標寿命の3年を大幅に超えて2011年まで観測を続けた。「あかり」の目は、遠方宇宙の銀河団、激しい星生成を行っている銀河、塵に埋もれた超大質量ブラックホール、天の川銀河の中心、年老いた星、恒星や惑星の誕生現場、太陽系内の小惑星など、様々な天体に向けられている。「あかり」による観測から、約130万個の赤外線天体を収めたカタログも作成された。
〈参照〉
- JAXA宇宙科学研究所:赤外線天文衛星「あかり」(ASTRO-F) の大気圏再突入について
〈関連リンク〉
- JAXA宇宙科学研究所
- 赤外線天文衛星「あかり」:
- 特集:赤外線天文衛星「あかり」(読むISAS)
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