星座八十八夜 #55 実は違う魚!?「かじき座」

このエントリーをはてなブックマークに追加
ケイセルが南方の珍しい動物を星座にしたものの一つです。ただしその魚の正体は、名前とは違う種類かもしれません。1月の21時ごろが見ごろです。

【2024年1月16日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

東京では冬に、真南の地平線にこの〈かじき座〉の星が1つだけ見えています。沖縄まで南下しても、南北に伸びたこの星座の星全部を見ることはできませんが、カジキのシッポ近くまでは見ることができます。

学名の「Dorado(ドラド)」はスペイン語で「金」という意味です。金魚のことかと考えたくなりますが、これは釣り上げたときに黄金色に輝く「シイラ」という魚を指しています。シイラはイルカのように鼻先が丸く、ウラノメトリア星図にもその姿が描かれていますが、やがて鼻先がまっすぐ伸びたカジキマグロを描くことが定着してしまいました。いつしか通称も「しいら座」から「かじき座」になりましたが、ややこしいことに学名はシイラを表すDoradoのままです。

かじき座
真ん中が〈かじき座〉

88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」

「スマホで楽しむ星座入門」では、いつどのように見えるの?星座誕生の由来は?などを星座一つ一つについて紹介。星空観察の入門にピッタリな一冊です。神話のエピソードや星座どうしの意外なつながりなども見えてきますよ。デジタルアーティストKAGAYAの美しいイラストが誌面を彩ります。

スマホで楽しむ星空入門」では、星図アプリ「星空ナビ」とも連動。二次元コードをスマートフォンで読みとると、夜空の中で星座が見える方向を教えてくれる「ガイド機能」が使えます。見つけにくい星座も「星空ナビ」を使って、実際の夜空で探してみましょう!

スマホ星座入門

関連商品

2025年の見逃せない天文現象と星空の様子を紹介したDVD付きオールカラームック。DVDにはシミュレーションソフトやプラネタリウム番組を収録。

関連記事