日食ソフト「エクリプスナビゲータ」用日食要素を公開 4月8日皆既日食の月縁補正に対応

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日食シミュレーション・撮影制御ソフト「エクリプスナビゲータ」用日食要素データを無償公開しました。2024年4月8日に北米などで見られる皆既日食を、月縁形状を補正して正確に再現します。

【2024年1月23日 アストロアーツ

今年4月8日(世界時、日本時間では9日未明)に北米大陸を縦断する皆既日食の日食要素データを無償公開しました。

「エクリプスナビゲータ」は、国立天文台またはNASAが公開している最新の日食要素(ベッセル要素)を用いて食の計算を行います。月縁の形状の影響を補正する機能も搭載され、接触時刻を高い精度で計算することができます。

今回のデータ更新では「エクリプスナビゲータ4.5」用に、以下の5地点での月縁プロフィールを考慮した時刻補正データを配信いたします。

観測地(括弧内の※は日食ツアー主催社) 経緯度(世界測地系)
マサトラン(※ハッピートラベル) 西経106度28分43.09秒、北緯23度18分56.04秒
トレオン(※近畿日本ツーリスト) 西経103度23分58.19秒、北緯25度36分22.49秒
ダラス近郊(※九電旅行サービス) 西経97度27分56.25秒、北緯31度40分33.46秒
インディアナポリス 西経86度9分28.72秒、北緯39度46分6.97秒
食分最大地点(Greatest Eclipse) 西経104度10分29秒、北緯25度15分43秒

「エクリプスナビゲータ4.5」で皆既日食を多角的にシミュレーション
メキシコ・マサトランでのシミュレーション。日食帯地図や時刻表、天空表示、連続表示など、多角的に日食現象をシミュレーションできる。画像クリックで表示拡大

※ 今回公開した日食要素は元国立天文台の相馬充氏によるもので、日本の月探査機「かぐや」の地形データを使って計算した月縁の形状を含んでいます。


〈データの更新〉

以下の手順でデータの更新を行ってください。データ更新の方法などに関してご不明な点は、製品サポート「お問い合わせフォーム」よりご連絡ください。

1. 最新の「アップデータ」のインストール

ご注意:データ更新の前に、最新の「アップデータ」をダウンロードのうえインストールしてください。製品のバージョンは、「ヘルプ」メニュー→「エクリプスナビゲータについて」から表示される「バージョン情報」ウィンドウで確認できます。

2. データの更新

  1. エクリプスナビゲータを起動し、「設定」メニュー→「データ更新」を選択します
  2. 「データ更新」ダイアログで「更新方法:インターネット」を選択し、「更新をスキャンする」をクリックします
  3. 下記の項目のチェックをオンにして「更新を実行する」をクリックします
    • 「2024年04月08日 アメリカ横断皆既日食」
    • 「2024年04月08日 アメリカ横断皆既日食(月縁あり)」
    • 「2024年04月08日 アメリカ横断皆既日食(月縁あり・マサトラン用)」
    • 「2024年04月08日 アメリカ横断皆既日食(月縁あり・トレオン用)」
    • 「2024年04月08日 アメリカ横断皆既日食(月縁あり・ダラス近郊用)」
    • 「2024年04月08日 アメリカ横断皆既日食(月縁あり・インディアナポリス用)」
  4. 更新が完了したら「閉じる」ボタンで「データ更新」ダイアログを閉じます
  5. 「日食要素」メニューに各日食要素が新しく追加されます。観測地に合わせていずれかを選んでお使いください

「データ更新」ダイアログ
「データ更新」ダイアログで日食要素を選び、更新


「エクリプスナビゲータ5」発売予定

エクリプスナビゲータの最新版となる「エクリプスナビゲータ5」を2月28日(水)に発売します。

「エクリプスナビゲータ5」は、「ステラナビゲータ12」や「ステラショット3」にも使われている最新の天文計算エンジンを搭載し、高精度な日食計算を実現します。ソニーのレンズ交換式カメラや、QHYCCD、ZWO、Player OneのCMOSカメラにも新たに対応します。

対応機種などの詳細情報は、近日中にアストロアーツWebサイトで公開いたします。

  • 新規購入版:特価16,800 円
  • アップグレード版(エクリプスナビゲータ4/4.5から): 価格 5,800 円
  • アップグレード版(エクリプスナビゲータ3から) :価格 9,800 円

※ダウンロード版のみの販売となります

〈関連リンク〉

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