スマート天体観測ステーション「Vespera II」発売
【2024年3月15日 星ナビ編集部】
株式会社サイトロンジャパンが、仏・Vaonis(ヴァオニス)社製のスマート天体観測ステーション「Vespera II(ヴェスペラ 2)」とVespera用アクセサリー「Vespera スタンダード三脚」を同社の直販サイトと直営実店舗で3月26日より販売を開始する。
Vespera IIでは、従来のVesperaの持つ美しいフォルムや誰にでも高度な天体観測を可能にするユーザビリティはそのままに、イメージセンサーが大幅にパワーアップした。通常モードでも4K解像度の高精細画像で観測できるようになった他、モザイクモードで広い範囲を観測・撮影することもできる。
- ■ 発売概要
-
- 商品コード:VA0011
- 商品名:Vespera II (VE50-II)
- 直販価格:税込298,000円
- 商品コード:VA0013
- 商品名:Vespera スタンダード三脚(AC018)
- 直販価格:税込18,200円
- 発売日:3月26日(火)(※Vespera IIおよび Vespera用アクセサリー製品の取り扱いは、サイトロンジャパン直営のオンラインショップと直営実店舗のみ)
■ 1.スマート天体観測ステーション Vespera II
■製品特長
8.3メガピクセル、4K ULTRA HD 超高感度CMOSイメージセンサーを搭載
Vespera IIには、最新のSTARVIS 2テクノロジーを採用した裏面照射型のSONY製IMX585センサー(カラー)が搭載されている。同センサーは大型1/1.2型フォーマットで一度に広い範囲を撮影するのに適しており、ピクセルピッチは2.9μm、3840×2160、約830万画素の高精細な画像が得られる。これにより、スマートフォンやタブレットの専用アプリ上での観測はもちろんのこと、本格的な天体写真撮影カメラとしても使用できる。
誰にでも簡単にハイレベルな天体観測・撮影ができる
銀河、星雲、星団などのディープスカイオブジェクト(DSO=Deep sky object)、太陽、月の観測に対応している。肉眼では淡くて見えにくい星雲の姿が、超高感度CMOSと独自の画像処理技術により浮かび上がる。光害のある都市部の観測でも天体像を得ることができるのも電視観望の特徴。天文知識や天体望遠鏡の使用経験がなくても、誰もが簡単に最高レベルの天体観測、撮影ができるように設計されている。Vespera II本体には電源ボタンが1つのみ。スマートフォンやタブレット用の専用アプリ「Singularity by Vaonis」(iOS、Android 対応、無料)に収録されている計4300もの天体を収めたカタログから、またはアプリが推奨する天体から好みの天体を選択するだけで、導入、追尾、観測が全自動で行われ、ピント調節、画像スタッキング、ノイズ除去などの画像処理も全てVespera IIが自動的に行う。
独自のライブモザイクモードによる最大24メガピクセルの超高精細撮影が、天体画像に革命をもたらす
Vaonis社独自の「CovalENS テクノロジー」によるライブモザイクモードを使えば、最大24メガピクセルで観測、撮影することができる。これにより、広い画角、自由な構図、高解像での観測や撮影が意のままに行える。例えばアンドロメダ座大銀河のような大きな天体の全体を画面内に収めることができる。
自身でレタッチされる方にもおすすめ
Vespera IIは、自動でスタック処理、ノイズ除去処理などを行い、天体写真として理想的な8bit JPEG画像を全自動で生成する。さらに、同時に後処理に適したRAWデータを本体内ストレージに保存することができる。スタック処理済みのTIFF画像やRAWデータ(FITS形式)を使って、高度な画像処理を楽しむこともできる。
- ■主な仕様
-
- 商品名:Vespera II
- レンズ口径:50mm
- 焦点距離:250mm
- F値:F5
- レンズ構成:アポクロマート、クアドラプレット、フィールドフラットナー付き
- 画角:2.5×1.4°(ライブモザイクモード時最大 4.3×2.4°または 3.25×3.25°)
- イメージセンサー:SONY IMX 585(カラー)
- センサー画素数:3,840×2,160(8.3 メガピクセル)
- モザイクモード:最大 24 メガピクセル
- センサーサイズ:11.2×6.3mm
- 内蔵バッテリー駆動時間:約4時間(USB Type-C による外部からの給電にも対応)
- ストレージ:25GB
- 画像フォーマット:JPEG、FITS、TIFF
- 寸法:20×9×48(H)cm
- 質量:5kg
- 三脚:別売(※Vespera IIに三脚は付属されていないため、別売のVesperaスタンダード三脚(VA018)かVespera伸縮三脚(VA019)を購入の上使用のこと。そのほかにVespera IIは、3/8-16UNC規格(ドイツネジ)に対応しており、ドイツネジをもつ耐荷重5kg以上の他社製三脚も使用できる)
2. Vespera スタンダード三脚
- ■製品特長
-
- Vespera II 本体を自立させるための三脚(※伸縮はしません)。
- 雲台と 3 本の脚を分解することが可能で、Vesperaバックパック (AC020)に収納できる。
- 各脚を雲台にねじ込むだけで簡単に組み立てられる。
- 各脚には、傾きを補正するためのアジャスターを装備、不整地や起伏のある場所でも観測ステーションを正しく設置できる。
- 最大高さ:17.5cm
- 専用気泡水準器付き。
- ■主な仕様
-
- 質量:470g
- 寸法:最高高さ:17.5cm
- カラー:ブラック
- ネジ規格:3/8-16UNC(ドイツネジ)
- 付属品:気泡水準器プレート
- ■取り扱いオンラインショップ
- ■取り扱い実店舗
-
- アストロ&バードショップ シュミット(東京都新宿区西落合 3-9-19 / TEL:03-6908-3112、営業時間:午前10時~午後6時 / 定休日:日曜、月曜)
- 株式会社サイトロンジャパン 大阪ショールーム(大阪市中央区上町 1-2-13 ケンコー・トキナービル 3F / TEL:06-6765-7100、営業時間:午後1時~午後5時 / 定休日:日曜、月曜、祝日)
関連記事
- 2024/11/22 4枚玉EDフォトビジュアル屈折望遠鏡 Askar「71F 鏡筒」と「専用レデューサー」発売
- 2024/11/22 口径85mm高性能5枚玉SDペッツバールアストログラフ、Askar「SQA85 鏡筒」発売
- 2024/11/22 ZWOの次世代天体望遠鏡「Seestar S30」予約開始
- 2024/10/31 星ナビ12月号は「紫金山・アトラス彗星」と「スマート望遠鏡最新機種」
- 2024/10/23 天体望遠鏡とHα太陽望遠鏡の1台2役「フェニックス」新発売
- 2024/10/03 大口径対物レンズ搭載のEDアポクロマート屈折望遠鏡、Askar「203APO 鏡筒」新発売
- 2024/09/30 Sky-Watcherの天体撮影用鏡筒「HAC125」が新発売
- 2024/09/16 ペッツバールアストログラフ「SQA55 鏡筒」と「カラーマジックCフィルターセット48mm」が新発売
- 2024/08/30 天体撮影に対応したVesperaシリーズの最高峰モデル「Vespera Pro」が登場
- 2024/08/10 天体撮影向けの冷却システム搭載CMOSカメラ「ZEUS 455C PRO」「ZEUS 455M PRO」発売
- 2024/07/09 Sky-Watcherから波動減速装置を採用した小型軽量マウント「WAVE100i」「WAVE150i」が新登場
- 2024/06/14 移動観測可能な大口径屈折「Askar185APO」と専用アクセサリー新発売
- 2024/05/18 ビギナーに最適な望遠鏡セット「VOYAGER MAK70FAST」新発売
- 2024/05/16 Sky-Watcherの太陽観測専用望遠鏡「ソーラークエスト 804」発売
- 2024/03/22 実視界15°の広視野を実現したSIGHTRON双眼鏡「S I 525 SWA II」発売
- 2024/03/16 Player Oneの太陽撮影用アダプター、紫外線フィルター、撮影補助フィルターが新発売
- 2024/03/16 太陽や星雲の撮影に適した冷却CMOSカメラ「Apollo-M MAX PRO」発売
- 2024/03/15 ミニチュアサイズの本格派ED鏡筒「50EDPH」と専用レデューサーが登場
- 2024/03/15 「Askar」の伸縮式鏡筒「140APO 鏡筒」と専用アクセサリーが発売
- 2024/03/05 LAOWA初のAF設計「LAOWA 10mm F2.8 ZERO-D FF」超広角レンズ新発売