双眼鏡の視野内に天体情報を表示するAR搭載スマート双眼鏡「ENVISION」登場

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ユニステラ社(UNISTELLAR SAS)が、最新の拡張現実(AR)機能を統合したスマート双眼鏡「ENVISION(エンビジョン)」のクラウドファンディングKickstarterキャンペーンを展開中。

【2024年7月5日 星ナビ編集部

最新のテクノロジーを搭載したスマート望遠鏡を手がけるフランスのユニステラ社(UNISTELLAR SAS)が、最新の拡張現実(AR;Augmented Reality)機能を統合した新しいスマート双眼鏡「ENVISION(エンビジョン)」を発表した。

ENVISIONは、日中は複雑な地形を読み取って道やランドマークなどを特定するほか、夜間に星空に双眼鏡を向ければ。そこに見えている天体の情報を視野内に表示することができる。専用アプリを使ってスマートフォンと接続することで、地図や関連情報のデータベースへのアクセスを行うことができる。

ENVISIONの発売に合わせて、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で、ENVISIOのキャンペーンを展開されている。同キャンペーンでは、通常価格1,199ドルのところ、1000台限定のアーリーバード価格599ドルで購入することができる(詳細は、ユニステラ社のENVISIO製品ページを参照のこと)。

ENVISION
ENVISION(提供:UNISTELLAR SAS、以下同)

■製品特長

テクノロジーが詰まった双眼鏡
  • ENVISIONスマート双眼鏡は、特許取得済みの革新技術であるARを利用した高精度方位・ガイダンス技術により、野外探索に革命をもたらす。高品質な光学部品にAR投影システムが統合されており、実際の観察に情報が融合した体験を提供する。専用アプリ「Envision Companion」を介してスマートフォンと接続すれば、地図や関連情報のコンプリートなデータベースに即座にアクセスできる。また、ユーザーからのコマンドにより、有用な関連周辺情報を視界内に直接表示する。

ENVISIONスマート双眼鏡で月を観る

昼夜を問わず、ENVISION双眼鏡はユーザーの観察状況に対応した4つの使用モードを提供。
  • Smart Scouting Mode(スマートスカウティングモード):双眼鏡を向けた方向によって、観察目的に応じた周辺の関連情報が得られる。実際に眺めた視界上に3D地図が重なるように表示され、日中は複雑な地形の理解が向上する。そのほか、ランドマーク、水源、トレイル、避難所など関心のあるポイントを直接視界に表示でき(オーバーレイ)、周囲をよりよく簡単に認識できる。夜間は、天体の関連情報が視野の中に提供される。
  • Guided Navigation Mode(ガイド付きナビゲーションモード):視野内で方向を示し、ユーザーを1つまたは複数のポイントに案内する。星空観察では、まるで夜空に隠された宝物を発見するかのような無数の星を巡るガイド・ツアーへナビゲート。日中のフィールドでも、同様のガイダンスによって、ユーザーに関心のあるポイントが示される。
  • Shareable Target-Lock Mode(共有可能なターゲットロックモード): 気になる動物や空の輝きを見つけた際、視野の中でターゲットをロックすると、双眼鏡を自分以外の人に渡して見せても、同じターゲットに正確に導かれる。
  • Classic Optical Mode(クラシックオプティカルモード):通常の高品質光学双眼鏡としても使用できる。

Smart Scouting Mode
Smart Scouting Mode(スマートスカウティングモード)の例


■ 技術仕様
  • 倍率:10倍
  • 口径:50mm
  • 型式:ポロ
  • バッテリー寿命:1回の充電で1000回使用、または5時間の連続使用
  • 実視界:6°
  • ひとみ径:5mm
  • プリズム:BaK4
  • レンズコーティング:フルマルチコート
  • ターゲット天体数:1,000
  • 星の数:200,000
  • 読み出しノイズ :22.9~2.6eHCG モード :対応(145~)
  • 地上のターゲット数:100万以上の丘、山、峰、数十万の道、避難所、湧水地、洞窟など

ENVISION

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