精密な追尾をサポートするオートガイド撮影用CMOSカメラ「VA225C」発売

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ビクセンは、星の動きを精密に追尾して赤道儀の回転誤差を自動修正する、オートガイド撮影用の高感度カラーCMOSカメラ「VA225C」を12月2日に発売する。

【2024年11月29日 星ナビ編集部

ビクセンは、オートガイド撮影用の高感度カラーCMOSカメラ「VA225C」を12月2日に発売する。VA225Cは、ガイドスコープに接続することで、星の動きを精密に追尾して赤道儀の追尾エラーを補正し、安定した長時間の撮影を行うことができる。

VA225C
オートガイド撮影用高感度カラーCMOSカメラ「VA225C」(提供:ビクセン、以下同)

■ 発売概要
  • 商品名:VA225C
  • 発売日:12月2日(月)
  • 価格:29,700円(税抜27,000円)

■ 製品特長

天体撮影を安定させるオートガイド
  • 天体撮影時に、大気による浮き上がりの影響や赤道儀の回転、極軸セッテイングの誤差などによって、長時間天体を追尾していると恒星が流れてしまう。撮影用カメラを接続した撮影用鏡筒とは別に、VA225Cをガイドスコープに取付けて星の動きを監視、赤道儀の動作を自動で補正することで、長焦点鏡筒を使用した長時間撮影の成功率を高めることができる。
オートガイドに必要なもの
  • オートガイド用CMOSカメラ(VA225C)
  • 専用アプリをインストールしたPC
  • ガイドスコープ(天体撮影用とは別の鏡筒)

システムイメージ
システムイメージ。画像クリックで拡大表示

VA225Cの特徴
  • 高感度・低ノイズセンサー※を搭載。やや暗い星でも安定したオートガイドが可能。また、31.7mmのスリーブ差し込み式で、さまざまなガイドスコープに接続できる。

※ソニー製 IMX225センサーを使用

高感度・低ノイズセンサー

専用PCソフトで簡単設定
  • パソコンに専用のPCソフト「Vixen Autoguider」(※1)をインストールしてオートガイドを行う。撮影する夜空の環境に合わせて、予め設定された3種類のモード(市街地/郊外/満天)から選ぶだけで設定完了。(※2)簡単・手軽にオートガイドを始められるので、オートガイド撮影の初心者にもおすすめ。

※1 対応OS:Windows7、8、10、11、※2 撮影地や大気の条件によっては、調整が必要な場合あり。

設定画面
専用PCソフト「Vixen Autoguider」の設定画面。画像クリックで拡大表示

極軸望遠鏡を使わず、正確な極軸合わせを実現
  • プレートソルビング技術を活用した極軸合わせ支援機能を搭載。専用ソフト「Vixen Autoguider」の画面上で、リアルタイムに極軸合わせの精度を確認しながら、調整することができる。

軸合わせ支援機能
極軸合わせ支援機能の画面。画像クリックで拡大表示

おすすめガイドスコープ「暗視野ファインダーII 7倍50mm」
  • 「暗視野ファインダーII 7倍50mm」(別売/一部鏡筒に付属)をコンパクトなガイド鏡として使用できる。(※)ファインダーとして使用した後、接眼ユニットと本製品と差替えてもガイド星を見失うことがないよう、ピント位置が大きく変わらない同焦点設計。

※「50mmファインダー用脚S」(別売/一部鏡筒に付属)での使用を推奨。

暗視野ファインダーII 7倍50mm
おすすめガイドスコープ「暗視野ファインダーII 7倍50mm」

■ 主な仕様
  • 映像素子:SONY IMX225(1/3インチカラーCMOSセンサー)
  • ピクセルサイズ:3.75μm × 3.75μm
  • 有効画素数:約120万画素
  • オートガイダー端子:6極6芯モジュラージャック
  • 差込み径:31.7mm
  • USB端子USB:Type-B
  • 対応OS:Windows 7、8、10、11
  • 電源:USB2.0(PCから供給)
  • サイズ:φ37×92mm
  • 重さ:100g
  • 付属品:ガイドケーブル/USBケーブル

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