ZWOの次世代天体望遠鏡「Seestar S30」予約開始

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ビクセンは、スマートフォンと接続して手軽に天体撮影が楽しめるZWO製の次世代天体望遠鏡「Seestar S30」の予約販売をケーズデンキ、ビックカメラ、コジマ、ヨドバシカメラで開始。ネーチャーショップKYOEI(東京店・大阪店)でも予約受付中。発売は2025年春の予定。

【2024年11月22日 星ナビ編集部

ビクセンは、スマートフォンと接続して天体撮影が楽しめるZWO製の次世代天体望遠鏡「Seestar S30」の予約販売をケーズデンキ、ビックカメラ、コジマ、ヨドバシカメラにて11月15日から開始した。ネーチャーショップKYOEI(東京店・大阪店)でも予約受付中。発売は2025年春に予定されている。なお、ビクセンは大人気スマート望遠鏡「Seestar S50」も、同社オンラインストアで販売を始めた。

Seestar S30 S50
Seestar S30 と S50(提供:ビクセン、以下同)

■ 発売概要
  • ブランド:ZWO
  • 商品名:ZWO Seestar S30
  • 発売日:2025年春予定
  • 価格:オープン価格

■製品特長

これ一台で、誰でも手軽に天体撮影
  • スマートフォンと接続するだけで、簡単に初心者でも手軽に天体写真を撮影できる。カメラが自動で天体を認識し、撮影・画像処理までを行い、簡単に美しい天体の姿を楽しめる。
機能とデータが充実、直感的に操れる「Seestar」アプリ(無料)
  • 無料のアプリ「Seestar」の「星図表示(SkyAtlas)」や「今晩のおすすめ」機能を活用することで、その時に見える天体を直感的な操作で細かな設定なしで、簡単に確認・導入できる。そのため、詳しい知識がなくても手軽に天体撮影を楽しめる。さらに、星雲星団モード、太陽系モード、風景モードの3種類の撮影モードが搭載されていて、それぞれの撮影対象に最適な処理をアプリで行うことができる。

無料アプリ「Seestar」
無料アプリ「Seestar」の操作画面。画像クリックで拡大表示

軽量コンパクトで、簡単セッティング
  • 重量は三脚を含めてわずか1.7kgと軽量で、付属する三脚は専用ケースに収納でき、持ち運びが簡単。また、バッテリーが内蔵されており、別途準備する必要がない。三脚の水平を調整して本体を取り付けるだけで撮影準備が完了し、どこでも手軽に天体観測を行うことができる。

軽量コンパクトで、簡単セッティング

星があまり見えない都市部でも、天体撮影が可能
  • 光害カットフィルター(星雲の特徴的な波長のみ透過するデュオバンドフィルター)を内蔵し、都市部などの街明かりの影響で星があまり見えない地域でも、鮮やかな天体写真を撮影できる。フィルターのOn/Offはアプリ内で切り替えられる。
高精度光学設計 × 高感度センサーで、天体をより鮮やかに
  • 3枚玉アポクロマートの光学系を採用し、色収差を抑えたクリアな視界を実現。高精度な光学設計と高感度なセンサーにより、星や天体のディテールを鮮明に捉える。

作例「干潟星雲(M8)」
作例「干潟星雲(M8)」。画像クリックで拡大表示

クリアな視界を、レンズヒーターでキープ
  • 夜間に長時間撮影を行う際、レンズの温度が外気温より低くなることで生じる曇りを防ぐため、レンズヒーター機能を装備。クリアな視界を保ちながら、安心して天体撮影を楽しめる。

レンズヒーター機能
レンズヒーター機能のON/OFF画面

太陽フィルターで、安全な太陽観察
  • 太陽フィルターが付属しており、太陽の撮影が可能。スムーズに導入し、安全に太陽を観察することができる。

太陽フィルターで安全な太陽観察

日中の撮影でも大活躍
  • 日中において焦点距離約1000mm相当(=フルサイズ換算)の高倍率カメラとして使用することが可能。遠くの風景や野鳥など幅広く使用できる。

日中の撮影例
日中の撮影例。画像クリックで拡大表示

広角カメラ搭載
  • 広角カメラが搭載されており、風景モード・太陽系モード時にリアルタイムの切り替えが可能。ファインダー代わりにもなり、風景撮影の幅がより広がる。

リアルタイムで切り替えが可能
リアルタイムで切り替えが可能。画像クリックで拡大表示

■ 鏡筒部の基本仕様
  • 対物レンズ(主鏡)有効口径:30mm/3枚玉アポクロマート
  • 焦点距離(口径比F):150mm(F5)
  • 分解能・極限等級・集光力:3.9秒・9.2等・肉眼の18倍
  • サイズ・重さ:210×140×80mm・1.7kg(三脚含む)
  • 焦点調節方式:パワーフォーカス(オート・マニュアル)
  • CMOSセンサー・ピクセルサイズ:SONY IMX662(望遠側 カラー)・2.9μm×2.9μm
  • 視野角:望遠2.46° 広角23.2°
  • 解像度:望遠・広角とも1920×1080px
■ その他の基本仕様
  • 架台:経緯台式
  • 三脚:材質・形式:アルミ三脚
  • サイズ:直径Φ240mm・高さ52mm(開脚時)
  • 主要付属品:USB Type-Cケーブル、安全ガイドライン、クイックガイド、耐衝撃ケース、S30専用太陽フィルター、Seestar S30 クイックスターターガイド、ZWO 天文学テーマステッカー
  • 写真撮影・太陽観察:内蔵カメラで撮影可・専用フィルターを使用することで可
  • 可撮影距離:6m~∞
  • 内部ストレージ・バッテリー容量:64GB・6000mAh
  • 通信機能:Wi-Fi・USB Type-C・Bluetooth

なお、スマート望遠鏡については、 星ナビ12月号で特集していて、Seestar S50をはじめ、4機種を紹介している。

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