12等級まで明るくなったペガスス座の超新星SN 2026aaiv

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ペガスス座の銀河に出現した超新星SN 2026aaivが、発見時から5等級増光して12等台まで明るくなっている。

【2026年9月16日 高橋進さん/Transient Name Server

小惑星地球衝突最終警告システムATLASが9月1日に発見した超新星SN 2026aaivは、発見時の等級はおよそ17等で決して明るい超新星ではありませんでした。しかし出現当初から、この超新星は変光星や超新星の観測者からは注目の的でした。

超新星SN 2026aaiv
超新星SN 2026aaiv。9月15日撮影(撮影:佐野康男さん

というのも、この超新星が出現したペガスス座の銀河NGC 7331は、距離が約4000万光年と近距離の銀河だったからです。また、発見直後に行われた分光観測によってこの超新星がIa型超新星であるとわかったことで、約12等級まで明るくなると期待されたことも注目のポイントでした。

Ia型超新星は一般に、白色矮星と主系列星(または赤色巨星)との近接連星系と考えられていて、主系列星から流れ込んだガスが白色矮星にたまっていきます。やがて白色矮星の質量が太陽質量のおよそ1.4倍を超えると、白色矮星が爆発してIa型超新星として観測されます。爆発する白色矮星の質量が約1.4太陽質量と決まっているので、Ia型超新星のピーク時の絶対等級はおよそ-19等と、どれでもほぼ一定だと考えられています。

4000万光年の距離で絶対等級が-19等であれば、見かけの等級は12等ほどになると期待されます。これは、超新星としてはかなり明るいものです。同じNGC 7331で昨年出現した超新星SN 2025rbsも、ピーク時には11.8等まで明るく観測されました。これらのデータから、SN 2026aaivもかなり明るくなることが期待されたのです。

超新星出現の情報を受け、熱心な方々が継続的に観測を行っています。そのデータから、SN 2026aaivが予想通りに日ごとに光度を増していく様子がとらえられています。9月14日ではおよそ12.3等にまで明るくなっています。

光度曲線
SN 2026aaivの光度曲線(TNSLatest SupernovaeウェブページおよびVSOLJデータベースより高橋さん作成)

光度曲線はほぼ横ばいになってきており、おそらくそろそろ極大かと思われますが、今後の推移も非常に興味深いところです。月明かりの影響が大きくなってくるタイミングではありますが、ぜひ引き続きの観測をお願いいたします。

NGC 7731周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星
NGC 7731周辺の星図と、DSS画像に表示した超新星。画像クリックで星図拡大(「ステラナビゲータ」で星図作成。DSS画像の版権について

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