2018年7月28日 皆既月食

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7月28日の未明から明け方にかけて皆既月食が起こる。日本の多くの地域では欠けた月が沈んでいく月没帯食となる。

星図

7月28日の未明から明け方にかけて、月が地球の影に隠される皆既月食が起こり全国で見られる。1月31日に続いて今年2回目の皆既月食で、日本で1年に2回皆既月食が見られるのは2011年以来となる。

月が欠け始める部分食の始まりは3時24分、月が地球の影に完全に入ってしまう皆既食は4時30分から6時14分だ。東京の月の入りは4時49分なので、皆既食が始まってすぐに月が沈んでしまうことになり、日本全国のほとんどの地域でも同様に、皆既食の終わりよりも前に月没となる。明け方の西の低空で部分月食をメインに見る、というイメージで観察計画を立てよう。こうした、現象の途中で月が沈む月食のことを「月没帯食」と呼ぶ。

なお、この日は火星が衝を迎える日でもあり、欠けた月の近くに赤い火星が並んで見える。太陽・地球・月・火星がこの順で一直線に並んでいるところを想像してみると面白いだろう。

月食時の月の高度と月没時刻、日の出時刻

現象 時刻 札幌 仙台 東京 大阪 福岡 那覇
部分食の始まり 3時24.2分 8.2 11.3 13.6 16.9 20.8 27.6
皆既食の始まり 4時30.0分 -- 1.0 2.8 6.2 10.3 16.3
食の最大 5時21.7分 -- -- -- -- 1.4 6.5
皆既食の終わり 6時13.5分 -- -- -- -- -- --
部分食の終わり 7時19.3分 -- -- -- -- -- --
月没時刻 4時23分 4時38分 4時49分 5時09分 5時32分 5時58分
日の出時刻 4時20分 4時35分 4時46分 5時05分 5時27分 5時53分

東京、那覇、シンガポールからの見え方をシミュレーションした動画

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